ついに、今回は近鉄不動産のモデルハウスをとりあげます。「菊美台だより」で、近鉄不動産を取り上げるのは、実はこれが初めてになります。
そもそも菊美台住宅地と近鉄不動産とは、切っても切れない関係にあります。一言でいえば、菊美台には近鉄不動産が建築した住宅しか存在しないのです。
それは菊美台が近鉄不動産の独占的な開発によって生まれたからです。建売は言うに及ばず、販売されている土地もすべて建築条件付きです。
※開発されてから10年ですから、近い将来建て替えが発生すればこの図式は変わっていく可能性はありますが・・・
さて、これまでもたびたびネタにしていますが、菊美台住宅地はまだまだ発展途上にあります。
そのため、住宅地内には常にモデルハウスが存在しています。
今回は、そのモデルハウス「フーネ」のレポートです。
わたしは近鉄に限らずモデルハウスを冷やかしに見て回るのが趣味のひとつなのですが、菊美台のフーネモデルハウスについては、外観・間取り、内装ともまったく好みではないため、これまで関心がありませんでした。
それをなぜ、突然記事にしたかといえば、それは「音」です。ひょっとしたら、フーネ(というより”エアーウッド”)はわたしの生活での最大の懸案事項のひとつに対して、有効な解答となるかもしれないとひらめいたのです。
なぜなら、フーネモデルハウスは、近鉄自慢の「エアーウッド/外断熱工法」で建築されており、”25db”という素晴らしい遮音性能を実現しているという謳い文句に、最近になって気づいたからです。
「外断熱」については、いまさら説明の必要もないと思いますが、知らない方もおられるかもしれないので、また別の機会に紹介します。
さてさて、音量を表わす”db(デシベルまたはデービー)”については、人間の感じる音量が -6dbで約1/2になるとされています。すると、エアーウッド建築では、うたい文句通りなら、室内で発生した怨霊(*注1)が、外に出た時には約 1/16になっている(逆も真)というすごい遮音性能です。これなら、存分にAV(Audio & Visual ですぞ !!)を楽しむことが可能です。
そもそも、外断熱住宅は外壁とともに窓などの開口部も二重構造になっているので、ある程度の遮音性能が期待できる事は認識していましたが、やはり自分で実物を体感しないと分かりません。
そこで、論より証拠と、徒歩 3分という近所の気安さで実際に機材を持ち込んでテストしてみました。その結果は素晴らしいもので、宣伝にウソはありませんでした。外に家族を待機させ、室内で大音量の音楽を鳴らし、徐々に音量を上げていって、外に音が漏れた時点でサインを出すようにと指示して何度もテストを繰り返しました。言葉で表現するのが難しいのですが、家族がサインを出した時には「普段は(少なくとも夜は)こんな音量は(うるさくて)まず出さない」というレベルでした。
この時の状況を自分でも外に出て確認してみましたが、本当にかすかに音が漏れているというレベルです。近所迷惑の心配はまったくありません。体感的にも 1/10以上の性能です。
そして、屋内においても、テストした部屋以外では、漏れ出す音量がかなり低くなっており、エアーウッドの遮音性能に感心しました。つまり、自分の楽しみのために家族にもそれほど迷惑をかけずに済むという事になります。
「この次に家を建てるにはエアーウッドしかない」、と決意させたほどです。
・・・そんな事が出来るならね(^。^;
写真は、モデルハウスの 2階にある 3畳程度の空間の「書斎」部分でテスト中の、悦に入っている様子です。「10畳くらいはないと”書斎”とは呼べんやろ、フツー」とぶつぶつ言いながらですが。
持ち込んだのは、iPod とオンキヨー製の素晴らしい新製品であるスピーカ GX-100HDです。iPodは本当に優秀な音楽プレーヤーで、本格的なオーディオシステムに接続しても何ら不足のない音質です。
GX-100HDは、もともと、菊美台サロン用に調達したのですが、その性能は極めて優秀で、今や完全に自宅のメインシステムとして、同じくオンキヨー製デジタルオーディオプロセッサとPCとの組み合わせで毎日活躍しています。
そのため重量級で大きな電力を消費するメインシステムはほとんど用なし状態となりました。本来ならオークション行き決定なのですが、しかし、さすがわたしが選んだ天下のブランド品(Mcintosh とB&W)で、その存在感は捨てがたく、たとえ音を出さずとも、価値あるオブジェとして生き残っています。
それはさておき、菊美台住宅地は非常に静かな環境にあり、理想的な住宅地なのですが、その代償として(!?)音にはかなり神経を使います。
わたしは大の音楽好き&映画好きなので、長年防音室や地下室に憧れて来ました。なぜなら、本当に AV(Audio & Visual ですぞ)を楽しむためは、機器のグレードや部屋の音響特性云々以前の大問題として、自宅の遮音性能が必須条件となるためです。
ある程度の音量(体で感じる音量)を出すと、それは即近所迷惑とセットです。それを常に意識してしまうため、ヘッドホンを使わない限り、大音響を心から楽しむことが出来ません。
現在の自宅も、普通の在来工法による木造建築構造のため、遮音性能に関しては貧弱です。というより、ほとんどの日本の家屋と同様、遮音性能などまったく考慮されていません。
おそらく、我が国の音楽ファンの大多数にとって、遮音性に優れた住宅を手に入れることは、正に「夢の実現」にほかなりません。
別に近鉄のエアーウッドでなくとも、RCや外断熱方式のように高気密高断熱の住宅なら当然の性能かもしれないのですが、低気密低断熱の住宅に居住している身にとっては「地下室がなくても遮音性能の優れた部屋が実現出来る」のであれば、一生かかるようなローンを組んででも手に入れたいと思ってしまいます。(*注2)
*注1. もちろん誤変換ですがあまりに面白かったのでそのまま載せました
*注2. しつこいですが、あくまで「思っている」だけです(^。^;