無料お試し期間終了のお知らせが来たので、朝日新聞デジタルの契約を解約した。
8月1日からは利用できなくなるが、少し残念というだけで、何も支障はないためである。
簡単な操作と短いダウンロード時間で、しかも「横組の」最新記事が読めるのは非常に魅力的ではあったが、1ヶ月以上も購読してみて、やはり高額な料金(3800円/月)を支払うほどの価値は感じないという結論に達した。
操作性の不統一などのささいな不満もあるが、何よりも記事の内容の薄さが最大の不満点。紙の新聞とは大きな隔たりがありすぎるのである。記事のレベルが、いつも無料の朝日新聞Web版と変わらないというのはイタイ。
例えばプロスポーツ記事はわずか2面しかなく、野球のスコア結果や個人成績等もほとんど省略するほど手抜きしているのに、自社主催の高校野球には実に5面も延々と割いていることも気に入らない。
おそらく社運を賭けているのだろうと思わせるほどの意気込みで作成されているが、肝心の記事が、紙版より内容が浅いのに料金が同じなんて、読者をなめ過ぎである。新聞販売店に配慮しているのだろうという噂もあるが、読者には関係のない事である。とにかく今のレベルでは、1000円/月ならOKという評価は変わらない。
その他、大きな要素が「チラシ」の存在。(^。^;
週末になると、本誌よりも分厚いチラシが付いてくる。
主婦にとっては、平日に入る近隣スーパーのチラシが魅力
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とある土曜日のチラシたち |
もちろん、「デジタルチラシ」が存在する事くらいは承知しているが、地域の情報を網羅しているわけではなく、まったく役不足である。
もうひとつ、大きな欠点がある。デジタル新聞にはテレビ番組表がない。
これ、かなり致命的な問題となる。紙をばっと広げて見れるものをiPadやパソコンの小さな画面で見る気はしないものである。テレビ内蔵の番組表も、一覧性が劣るという事で(我が家では)不評である。
大多数の一般庶民にとっての新聞の価値とは、一面とスポーツ面と、いわゆる三面記事の社会面、それにテレビ番組表であるのは世間の常識(もちろん自分の独断と偏見)である事を理解していないのでは朝日新聞デジタルの将来はまったく暗いと言わざるを得ない。
それより何より、新聞なんて(少なくとも我が家では)記事を一瞥したあとは単なるテレビ番組表としてしか利用されないというほどに重要なテレビ番組表が欠落しているのではどうしようもないではないか。
とはいえ、紙の新聞にしても、翌日以降はただの紙として積み上がるばかりで、家事の雑用に時折役に立つくらいのものでしかないので、デジタル新聞が魅力的である事に変わりはない。より高い妥協点を求めて精進してもらいたい。
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