行列の出来る洋菓子店「エスコヤマ」 その2

三店の中で唯一行列のなかったのが「マカロン・ブティック」。
入れ替わり立ち替わりに客足はあったが、行列にはならない。マカロンの他にジャムも販売している。
エスコヤマ
必要以上にネーミングにこだわらない”品質勝負”がエスコヤマ流。
ここのジャム達も「小山流普通の苺ジャム」というネーミングがとても好感が持てます。
エスコヤマ
ショウケース内のマカロンたち。う~ん、いまいち綺麗に撮れなかった・・・( ´ー`)
行列が出来ない理由はすぐに分かった。これらのマカロンのひとつのお値段が210円也!!
と、分かったような事を書いているが、”マカロン”なる食べ物が存在する事も初めて知った身としては、同伴のスイーツ大好き女子である愛妻の「別に高くはない、これがフツー」という解説により、いちおう納得。( ̄Д ̄)
エスコヤマ
この建物の二階ではお菓子づくり教室が開催されている。こうゆう地道な取り組みが大事なのですな。
エスコヤマ
となりのパン屋さんに戻ると、さらに行列が伸びていた。
エスコヤマ
御多分にもれず、会員になるとポイント割引が可能になる。スーパーのサービスカウンターとは異なり、ホテルのコンシェルジェ風の、専用の部屋に案内されてメンバー登録をした。宅配受付なども行なっている。
店舗の喧騒とは打って変わって、とても静かな落ち着いた雰囲気。この辺は本当にうまいなぁと感心させられた。
エスコヤマ
「パティシエエスコヤマ」の見張り番てとこかな。
エスコヤマ
購入したケーキやパンをゆったりとした気分で食する場があちこちに用意されている。中でもここが特等席かな。
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敷地内のそこかしこに、くつろぎのためのベンチが設置されている。
“収録を終えて村上龍は考えた”というのが、”カンブリア宮殿”のエピローグなのであるが、わたしも考えました。
この心地良い空間と超絶技巧の洋菓子商品群は、たったひとりの天才パティシエが造り上げたものである。
ここには必要以上の高価な商品はひとつもないが、すべての商品に製作者の使命感とプライドとサービス精神が注ぎ込まれており、その代わりに価値ある商品に対する対価をお願いしますという、顧客との信頼関係が見事に構築されている。
世の中の大多数の店が集客に苦しむ中で、「行列のある店はどうやって出来るのか」との問いへの確かな答えがここにある。
ひとりの、たしかな志を持った日本人が、洋菓子職人の夢の地であるフランスのコンクールで、「本場の修行」を一度もせずに最高の栄誉を勝ち得た事に、自分を奮い立たされるような勇気を与えられた事に感謝している。小山進さん、ありがとう。

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