音楽が廻っていた頃に思いを馳せてみたくなる時がふとある。
蓄音機が発明されてから、個人の所有物としての音楽(正確にはメディアか)はずっと廻るものであった。
・・・と記憶している。
SPレコード・ドーナツ盤シングル・ソノシート・LPレコード・オーブンリールテープ・8トラックテープ・カセットテープ・コンパクトディスク・ミニディスク。
そして、ついにパーソナルコンピュータでも音楽を貯蔵出来るようになったが、それは、目には見えないハードディスクの円盤として、やはり廻っていたのである。
そして、ついに廻らない音楽が一気に普及する事となった。その立役者の名は”iPod Nano”。
その”iPod”にしても、当初は廻っていた。中身はHDDだったから。
いつしか、自然の流れとして音楽(メディア)は廻らなくなった。もはや”回転ムラ(WOW!)”という言葉も死語である。
“針圧”などというものに神経を使う必要もなくなった。
水平の調整も無用、再生中に部屋内を動きまわることもまったく自由。いや、ウォークマンが世に出てからは、すでに”部屋内”という制約もなくなっていた。
レコードを再生する度に少しずつ劣化していくという心配もしなくて済むようになった。
で、それは本当に良い事なのだろうか ?
再生する度に、わずかずつであっても確実に劣化していくという事は悪い事だったのだろうか ?
たかがポップミュージックでさえも緊張感を持ちつつ真剣に聴いていたあの頃にはもう戻れないのだろうか。
いや。”ノン!”。今でもそれは変わらない。奇跡的に正常動作してくれている”Dual721″によって。
アナログLPレコードでしか聴く気がしない曲のひとつ、ミシェル・ポルナレフの”愛の願い”を聴きながら・・・
コメント
コメント一覧 (2件)
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>ミシェル・ポルナレフ
懐かしい(^^)
この人の高い声は「驚きですね」
中学生の頃かな?
ラジオからよく流れてきました、曲名は
「愛の休日」だったような?
ラジオ大阪の夜11時からよく聞いていた「ヒットでヒットバチョンと行こう」ですね。
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「ヒットでヒットバチョン・・・」
知らん。全然知らん、分からん。( ゚д゚)
自分がいつも聴いていたのは「9500万人のポピュラーリクエスト」。OBCの深夜番組「アナウンサーコーナー」もお気に入りやったなぁ。知らんやろぉ ?
時代のギャップを感じるなぁ・・・( ´ー`)
驚きの高音といえば、ハリー・ニルソンも凄かったね。