ボーイスカウトは、子供の頃にはちょっとしたあこがれの存在であった。
比較的裕福な家庭の子女にのみ入隊が許される、高級なプライベートクラブなのだと思っていた。
中学生になりたての頃、親しくなった友達のひとりがボーイスカウト隊員だった。彼はちょっとした規模の町工場のご子息(長男)だった。時々、ボーイスカウト活動の話を聞かされて「いいなぁ、金持ちの家は」と羨ましかった。
しかし、目を輝かせて聞いている庶民のトモダチに、彼は「一緒にやろうよ、加入しなよ、楽しいよ。」と誘ってくれる事はなかった。自分でも「楽しそうだし、入隊してみたい」とは思わなかった。別世界の事なのだと・・・
当時の少年雑誌にもボーイスカウト活動の記事は写真入りでけっこう大きく扱われていて、ますます漠然としたあこがれの心を増幅させてくれた。
子供心に、「別世界」なのだと思わせた根拠は、おそらくこのキリッとした制服にあったのだと今でも思っている。
「貧乏な家の子供のする事ではない。」と、漠然と思っていた。もちろん事実はそうではなく、今では苦笑いするしかないのだが・・・。( ´ー`)
世の平凡な親の常として”自分に叶わなかった事を子供には実現させてやりたい”という願いがある。
自分自身が、そもそも野外活動にうとい(関心がなかった)事もあり、そこを補ってくれるありがたい組織であるという思いもあり、入隊の誘いの話があった時には一も二もなく大賛成であった。
結果は大正解。野外活動だけに限らず色々な体験をさせてもらい、本人もいつも喜んで活動に参加していた。
・・・と、こんな事をだらだらと書いておきながら、愚息はボーイスカウト隊員にはなっていない。○=(゚∀゚ )
ボーイスカウトにはランクがあり、”ビーバー隊”~”カブ隊”~”ボーイ隊”と進んでようやく一人前のボーイスカウト隊員になれるのである。濃紺の制服は”カブ隊”のものである。”諸般の事情”により、この日が最後となった。
手にしているのは”卒業証書”にあたる表彰状。左側は平群町屈指の美少女である M.K.さん。
愚息と同年で、同じ小学校に通っている。やはりこの日を最後にボーイスカウト活動を卒業なのであった。
せっかくふたり揃っているのだから一緒に記念撮影をとなったのだが、照れる事照れる事・・・( ´ー`)
けっきょくこれ以上距離を縮めることなく撮影終了となりました。
コメント
コメント一覧 (2件)
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>別世界の事なのだと・・・
自分も子供の頃はそう思ってました(^^;
なにせ、地元でそう言う団体無かったしね、青年団とか、婦人会はあっても
子供会すらなかったから、雑誌でボーイスカウト等の情報を知るぐらいでしたね。
上級生に連れられて、海山池川そこらじゅう、遊んで走り回ってましたね。
そう言えば、うちの子供たちは全く関心なかったのかな?
僕のせいでそう言うきっかけを見逃しちゃったかもしれませんね、親として反省してます。
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>別世界の事なのだと・・・
妻も同じ事を言ってました。
5年間も活動していたというのに、この事について意見交換したのは初めてで、
考えてみれば、これはこれで良かったです。( ´ー`)
実は、愚息はボーイスカウト活動自体を止めたかったのではなく、他のクラブ活動や「塾」通いのために、消去法で保護者が決定したというのが実情です・・・。(/ω\)