“RX1″。少しでもデジタルカメラの基本知識がある者にとっては、とんでもない非常識な製品である。
中小零細企業ならいざしらず、天下の大企業であるSONYで、良くこんな商品企画が通ったもんだと。
しかし、そもそも当たり前のようにそれが出来るのがSONYなのだ。かつてのSONYだったのだ。
きっと、ひとりまたはひとにぎりの技術者の熱意の賜である。また、崖っぷちのSONYであっても、それを許す企業風土というものが、まだ残っていたのだ。
このトンデモ商品。分厚い稟議書に上司の押印が多数必要、などという手続きでは決して生まれなかっただろう。
しかし、いざ発売されてみると、雑誌などのメディアもクチコミも個人のブログ記事やレビューなども、ごく一部の例外をのぞいて、絶賛・激賞の嵐である。
その要因は、期待以上の品質とともに日本人の誇りを取り戻せた、という安堵もあるのでは、とさとえ思う。
SONYとHONDAは少し前までは日本人の誇り。少なくとも自分にとってはそうだった。
そしてそして。”RX1″の誕生物語は”あの”ウオークマン”そのものではないかとの感動さえ覚える。
しかし、ウォークマンとの最大の違いは、その価値を理解できるユーザーのレベルである。
ウォークマンは、そのサウンドが誰の耳にもひと目で分かる、ではなく一目瞭然、ではなく、えぇと、まぁとにかく誰にでも「聴けば分かる」品質であった。
プロ・アマ問わず、とにかく賞賛されている”RX1″の品質。それに、とにかくスナップ用途として35mmは万能と思う。
しかし、手にした人は本当に皆が皆その品質に眼を見張るような違いを見出したのだろうか。
少なくとも自分はそうではなかった。”RX1の良さが分からない”なんて書いたら袋叩きにあうのかも・・・
とはいえ、”NEX-7 + SEL24FZ”と同等以上の能力があるなら更に小さく短く、そして軽くなってくれるに越したことはないという思いも非常に強かった。
“NEX-7 + SEL24FZ”の品質には十二分に満足していたので、”RX1″は明らかに過剰品質である。
自分としては”NEX-7″にしても、その高性能・多機能・高品質を使いこなしているとはとてもいえない段階。
それなのに、それが分かっていて、何故それ以上の品質を求めて20万を超える買い物をしたのだろう。
ひとつには、”SEL24FZ”の全長が長過ぎる事が大きな不満であった。普通のバッグではかなりかさばるのである。
そして、完全な供給不足のはずなのに、たまたま”おぎくぼのさくらや”さんで即納の情報を見かけたのである。
しかも、224,250円と、価格.comの最安値より安い上に、5年間無料保証付きというタイムセールであった。
夜中にほろ酔い気分であった事もあり、「エイヤッ!!」と、まさに勢いで注文ボタンをクリックしていた。
気の変わらないうちに翌朝振込を済ませると、翌日昼前に到着した。超品薄のはずなのにラッキーなのでした。
用途が重複する”NEX-7 + SEL24FZ”は処分する事にしていた。12~13万円程度で売却出来るはずなので。
“RX1″を万が一使いこなせなくても、過熱人気の商品なんだから処分しても損はしないと思っていたわけではない。
これを手にすれば、今後数年間はハードそのものへの関心は封印、写真追求に専念出来る事を期待したのである。
自分としては、レンズ交換作業には何に喜びも感じず、単に面倒くさいだけという事情もあった。
何しろ、レンズ交換出来ないんですから、これ。(;`ー´)
コメント
コメント一覧 (2件)
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ブログのテンプレートが一転、二転としているようですが、現在のテンプレートですと横1440PIX環境のワタシのモニタでは写真の右端が表示しきれません。
その前のやつはOKでした。
なので、記事の表示エリアをもう少し広げて貰えると嬉しいです。
でも、黒ベースでテキストは読みやすく、写真も見栄えがしますね。^^;
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なんや、記事へのコメントではなかったのか・・・ ( ´ー`)
以外や、けっこうチェックしてるんですね。
そうなんです、気分を変えたくなっていろいろやってるんですが、
写真を700PXで表示出来るのが少なくて困ってます。
で、けっきょく元に戻しました。( ´Д`)