“PC-8001″に出会ってから、たしか約半年後。1982年の暮れ。
ふつふつと湧き上がるコンピューターへの想いを抑えきれず、ついに購入を決断した。
そう、当時は”決断”が必要なほどに高価なおもちゃなのであった。
有力候補であった”PC8001″の標準価格は実に 168,000円!!
しかも、それは本体だけの価格であり、”12インチ高解像度カラーディスプレイ”がこれまた 158,000円!!
家庭用テレビに接続する方法も用意されてはいたが、それは見るに堪えないレベル。( >д<)
そのうえ”シングルミニディスクユニット”が 168,000!!
そして、それで何が得られるかといえば、当時の自分の感覚からしてもやはり貧弱な表示性能であった。
何度も何度もショップに足を運び、デモ表示のゲーム画面を眺めつつ、はぁ~とため息をついていた。
「やっぱりいくら何でも50万円は高すぎる」
当時でもホビーとしてのオーディオ機器やカメラ等も50万円程度の高級品はざらに存在していた。
しかし、世の中のその種の製品は買えばすぐにその高性能を享受できるのに比べ、コンピューターときたら、一式ど~んと揃えたとしても、そのままではおもちゃにさえならない。まったく何も出来ないのだ。(;`ー´)
そんなわけで、うじうじと悩んでいる内に画期的な製品が出現。
もう現物がないのでカタログでお茶を濁すしかないのだが、初めて買ったコンピュータは”パソコンテレビX1″。
268,000で全部入り。しかも、”PC-8001″システムよりもはるかに多機能で高性能。
極めつけは、当時不可能に近いとされていた”コンピューターディスプレイとテレビ受像機の合体”という夢の様な機能まで実現していた点。
※まぁ今から思えば、1つの箱に収まっていただけで、機能的な融合までは出来ていなかったのだが
“X-1″は、多くのライバルに比して、何と言ってもデザインそのものが比較にならないほど洗練されていた。
カタログも事務機器然とした”PC-8001″等とはまるで異なり、夢と希望をイメージさせるものである。
こんなにいろんなスゴイ事が出来ます。正に未来の”パソコン”
もう我慢できなくなり、その頃は良く通っていた日本橋のショップで約20%OFFで購入!!
万が一挫折しても、テレビはそのまま使えるというメリットもあった。( ´ー`)
当時は14インチカラーテレビも安くはなかったので、そう考えて買った人も多いのではないかと勝手に推測している。
さぁ、本当にこれで”未来”を買えたのであろうか・・・
コメント
コメント一覧 (3件)
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この時代はまだPCは触っていませんでした。
翌83年にMSX機を購入したのがワタシの初PCでした。
パナソニックの10万円くらいのPCでしたが、機種名等はすっかり忘れてしまいました。
当初はBASICコツコツと顧客管理プログラムなんぞを書いていましたが、実用にはまるで程遠く、すぐにゲーム専用機となってしまいました。
そして、まともにPCを触り始めたのはその2年後。
機種選定をFM-16βと悩んだ末、PC9801VMを発売と同時に書いました。
もし、あの時、16βを選んでしまったら、その後のPC人生も大きく変わったかと思われます。(汗)
シリーズ続きも期待しています。
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懐かしい写真ですね(^^)
僕はNEC、PC8001Mk2からです、その時すでに職場の先輩はToshibaパソピア持っていました(群馬出身の先輩)
先輩のパソコンには、5インチFDDが外付けで付いていたのには驚きでした。
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コメントありがとうございます。
たぶん長期シリーズになりますが、肩肘張らず気の向いた時に書き綴っていきます。( ´ー`)