MZ-2000

1982年当時、一般庶民のイメージとしてSHARPは二流の家庭電化製品製品メーカーであった。
もちろんAQUOSなども影も形もなく、世の中に存在していなかった。
その会社の”コンピューター”など、フツーならまったく選択肢としてリストアップされるものではなかった。
しかし”X1″を初めて眼にした時「えぇっ!? シャープのコンピューター? そんなもんあかんやろ!!」とは思わなかった。
それは、すでに同社の少し画期的な製品を知っていたからである。
つまり、SHARPというメーカーは、庶民の思い込みとは違い、実はフツーではなかったのである。
mz2000.jpg
ほとんど測定機器のような雰囲気の”MZ-2000″。NECの”PC-8001″と人気を二分していた、とまでは行かなかったかもしれないが、けっこうマニアには評価が高かったように記憶している。
そのユニークな魅力は3つあった。
モニタ内蔵・カセットデータレコーダ・そして”クリーンコンピュータ”である。
モノクロ(グリーン)とはいえ、モニタ内蔵というのは非常に大きなアピールポイントであったが、当時すでに高価格とはいえカラーモニタが広まりつつあったので、一体型のデメリットである”応用が効かない”点が不安で、まるで購入意欲は沸かなかった。
毎日当たり前のようにオープンリールテープでコンピューターを起動させていた経験からすれば、カセットテープをその代用とするというのは別に大したアイデアでも何でもなかったが、何とか実用に足る性能を有していたのはSHARP製品だけだったのではないかと、おぼろげながら記憶している。
そして、この”MZ-2000″を発展させたのが”X1″とばかり思っていたのだが、実はまったく違う生い立ちだったという衝撃の事実(ってほどでもないが)を、かなり後で知る事になった。

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コメント

コメント一覧 (4件)

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    皆さん古くからパソコンになじんでおられますが
    私がパソコンを買おうと思い立ったのは、すでにWindows95が発売間近となった、95年の夏の事。
    Windows3.1がのったFMVでした。
    なので、どこまで行っても駆け出しだと思っていたら、最近では信じられないほどベテランだと言われてしまう時代。
    まぁ、古事記も古今和歌集も古典なのですね。
    で、MZ2000なんですが、これは我が家にありました。
    兄が就職してからしばらく現場に出て(現場事務所に住んでいた?)その時に買ったものらしい。
    何に使うの?と聞いたら、「ゲームかな?」と言ってました。
    一度だけ起動させてもらったが、何もできずに退散しました。
    そうしてまたしばらくPCから遠ざかります(笑)

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    へぇぇ、まだあったんですか。動くのかな ?
    オークションに出品したら高値がついたりして・・・ヾ(o´∀`o)ノ

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    ととさん、古い記事にコメントありがとうございます。
    >ちゃんと動きます
    ・・・って、カセットテープ部も動作してるという事なんですね。
    それはすごい。モニタだってこれはたしかブラウン管でしたよね。
    とんでもない長寿命じゃないですか。これらだけでも名機確定ですね、
    SHARPの技術力、というよりパーツの高品質の証明ですね。
    重要部品にきちんとコストをかけていたという事やな。
    で、用途はやっぱりゲームですか ? それとも何かの専門分野 ?
    とても興味あります。( ´ー`)

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