潮時

11月になって、愛息の元輝の空手道場通いを止めさせた。もう卒業すべきとの判断である。
小学1年生で入門し、約4年間続いたわけであるが、順調に黒帯を授与されたのを機に決意した。
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仲の良いライバルが在籍していた事もあり、当人は続けたい意向ではあったが強いものではなかった事もある。
何事にも”潮時”というものがあるが、その判断基準のひとつが当人の”熱意”であり、”向上心”である。
元輝にとっては空手といえども”遊び”の延長でしかなく、”武道”の精神を理解するには至らないのは明白であった。
すなわち、これ以上続けても、レベルアップの余地はほとんどないだろうというのが最大の理由。
他にもサッカークラブ活動があり、進級するに連れてその活動時間の頻度が増加して来ていた事に加え、遂に進学塾通いも始まったのである。ボーイスカウト活動とともに、空手道場通いも削減の対象とならざるを得なかった。
何しろ、自宅ではまったく自発的に練習しなかったのに、黒帯認定されたのは幸運ではある。
逆に云えばその程度の熱意でしかなかったので「黒帯をもらったら止める」というのがメドでもあった。
ま、入門して通えば誰でももらえるというものでない事は間違いないので、それなりの価値はあると思う。
ただし、道場ではトップクラスの実力だったらしいが、夜中に不審な物音がすると真っ先に逃げ出すような臆病な性格のため、防犯にはまったく役に立たないのであります。( ´ー`)

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