プジョー RCZクーペ

今日のお題は、分かる人には分かる「3丁目のRCZ」!! とってもキレイなツヤツヤしたホワイトボディのお車。
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“お車”などと言ってみたのは、今回はディーラーではなく個人所有の愛車を試乗させていただいたため。
とりあえず乗り込んでみたら、これまでのクルマとはかなり雰囲気の異なる世界が・・・
うん、いい雰囲気です。旧来のフランス車のイメージとは違い、ぶっ飛んだセンスというわけでもなく、ドイツ車のように理詰めで隙のないデザインというわけでもなく、特に豪華でもスポーティでもなく、一見平凡なように見えて、しかし少しも退屈ではなく飽きることもないという絶妙さ。はっきり言って気に入りました、このインテリア。
これ見よがしの派手なステッチも少しも嫌味がなく、とても良い感じを出してます。
しかし、そこはかのフランス車。遊びというか間が抜けているというか、センターコンソールの特等席の位置に、なぜか今時アナクロなアナログ時計。しかし、良く見ると、なぜかその上にさらにクッキリとしたデジタル時計も。
そして、運転席に座ると正面に大径の速度計があるにもかかわらず、ごていねいにも計器盤中央にも大きなデジタル速度計がその存在を主張している。でも、もちろん分かっててやってるね、デザイナーさんは。
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というわけで、ドォォォンと現れたクルマの名は、”プジョー RCZクーペ ONYX(オニキス)”。
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写真ではなかなか伝わりにくいが、とにかくすべてが優美な曲線でデザインされていて、とても優美で優雅でグラマラスでキュート。なんか、今をときめくアン・ハサウェイさんを連想してしまった。
・・・イメージが貧困ですみませんね。いや、アメリカ人だって、別にいいじゃないですか。( ´ー`)
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とにかくエレガントなのにスポーティで、しかもひと目でプジョー一族と分かる完璧なアンデンティ。
ビーエムにもメルセデスにもない、それらとはまったく異なるデザインの世界。”チャーミング”の一言。
実に見事です。お遊びのリアスポイラーも決まってます。
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ちょっとポルシェチックなリアビュー。
堂々たるスタイリングの秘密は、4290mmの全長に対する1840mmという全幅。たまりませんねぇ、この塊感。
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どこかで見たような特異なサイドビュー。それは”アウディTTクーペ”。もちろん偶然だろうが非常に興味深い。
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“RCZ”には、流行りのアイドリングストップ機能も衝突防止システムの類も付いていないが、それらしい警告表示がいきなり出たと思ったら、それは”路面凍結警告”であった。つまり外気温低下のお知らせ。( ´ー`)
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いかにもスポーティなシートは見た目だけでなく、すわり心地もホールド性も素晴らしい。きっと何時間乗っても疲れ知らずだろうと思わせる。ちょっと頑張ってコーナーを駆けまわってもしっかりサポートしてくれる。
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サイドビューから分かるように、前席はほとんどクルマの中央にあり、ルーフラインの後半部はかなり急角度で寝ている。すなわち、後部座席には大人はとても座れないが、オーナーのお子さんは3歳という事なので、とうぶん大丈夫ですな。と余計なお世話ではある。ウチはちょっとムリやな・・・(;`ー´)
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いかにも扱いにくそうなジグザグゲートであるが、少し慣れればどうって事はない。センターコンソールにはきちんと2DINタイプのスペースが確保されているので国産高性能ナビがきれいに収まっている。
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後で気が付いたが、iDrive風のダイヤルがあった。これでナビの操作が出来るというわけではなく、たぶんダッシュ最上部のディスプレイ操作用と思われる。
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クーペといえども、トランクスペースは十分に確保されている。
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最後に大受けに受けたのが、この立派なグローブボックス。
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「開けてビックリ」でありました。ほとんど何も入れられんやんけ・・・(;`ー´)
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このクルマは、単なるクーペでもなくスポーツカーでもない、もう死語になったかもしれない”スペシャリティカー”という言葉を思い出した。それがピッタリである。
実用性は二の次三の次、とにかく「カッコ良ければそれでOK。何か文句ある?」って感じ。
“RCZ”はその資格が十分にある。もちろん中途半端なカッコ良さではない。
本物のデザイナーが渾身の遊び心(何じゃそりゃやけど・・・)で造り上げた”作品”と呼んでもかまわないだろう。
それくらい素晴らしい見事な完成度である。
肝心の”走り”も、何ら不満がない見事な水準。今時のクルマらしく、低回転から最大トルクを発生するので、パワフルとまではいかないが、阪奈道路程度の山道なら苦もなく駆け上がる事が出来る。
エンジンのレスポンスも十分で、大径タイヤを履いた硬めの足回りだが、そこは天下のフランス車、不快なゴツゴツ感などまったくなく快適な乗り心地である。
意外な事に、アイドリングストップなどなくても、停車時の静粛性もクラウン並み(!!)。
この出来の良い1.6Lターボ付きエンジンは、それもそのはず。何と”BMW 1″シリーズと同じものだそうである。
正に聞いてビックリ。自前を捨てたプジョー、エライっ!! ますます高ポイントヽ(゚∀゚)
オーナーから聞いた話では、ディーラーによると、ここ数年でクルマとしての信頼性も格段に向上しているらしい。
“グローブボックス意外に何もツッコミどころがない。弱点なしや・・・”
この日にたったひとつ感じた不満は、こんな素晴らしいクルマを今まで知らなかった事。( ´ー`)
とゆうわけで、最後になりましたが、快く試乗させて下さったFさんに感謝して締めくくります。
※RCZの価格は、”ONYX”ではなくベースグレードのもので、採点にあたってはそれを念頭においている
※数が増えてきたので、各モデル名にリンクを設定しました

メーカー 車名 価格 エクステリア インテリア 動力性能 操縦安定性 乗り心地 省エネ性能 快適性 所有満足度 標準装備品 コストバリュー 合計得点
BMW 525i (E39/2001) Hi-Line 600 10 10 10 10 10 10 10 10 10 10 100
フォルクスワーゲン ゴルフ TSI トレンドライン・マイスターエディション 249 8 8 10 10 9 16 9 6 8 20 104
フォルクスワーゲン ポロ TSI コンフォートライン 218 8 7 10 10 8 16 7 6 7 18 97
BMW 320d ブルー・パフォーマンス 470 10 9 12 12 8 20 4 5 12 6 98
メルセデス・ベンツ C200 ブルーエフィシェンシー アバンギャルド 499 10 7 10 10 10 12 10 9 12 10 100
メルセデス・ベンツ A180 BlueEFFICIENCY Sports 284 8 8 9 9 8 12 7 7 8 10 86
BMW 320i Luxury + ダコタレザーシート 498 10 14 12 12 12 14 12 10 12 14 122
スバル BRZ-R スポーツインテリアパッケージ 268 9 5 12 12 7 10 8 10 7 12 91
スバル SUBARU IMPREZA G4 2.0 EyeSight 219 3 3 7 7 5 10 5 2 4 7 53
マツダ ATENZA ワゴン XD セーフティパッケージ1 305 9 6 10 8 8 20 7 8 9 12 97
ATENZA 25S 300 9 6 6 8 8 10 7 7 9 10 80
プジョー RCZクーペ 399 10 9 10 10 9 12 9 10 10 10 99
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コメント

コメント一覧 (2件)

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    すばらしいレビューと写真、ありがとうございます(^-^)
    私はさっそく管理人様オススメのクルマ、試乗してきます!
    また是非!

  • SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    こちらこそ、昨日はありがとうございました。
    マニアではない、楽しいクルマ好きの方と出会えてとても
    良かったです。また気軽に声をかけて下さいね。
    試乗レポート、楽しみにしてます。

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