どこでも同じとは思うが、わがファミリーも全員鶏の唐揚げが大好物。
ある日「すごく美味しい唐揚げ専門店があって、連日行列で夕方には売り切れてしまうらしい。」というクチコミを愛妻が見つけ、日曜日の昼下がり、ヒマだっのでいそいそと買い出しに出かける事にした。
東大阪市の「とりあん布施店」である。自宅からはクルマで小一時間。唐揚げ専門店であり、しかも持ち帰り専門という事なので立派な店構えであるわけないと想像しつつ、布施駅北口にほど近い場所にその店はあった。
見ての通り、これは”ペンシルビル”ではなくて、奥行き1mそこそこという、”カベ”に近いすごい建物である。
目的の「とりあん」はこの一階にある。駅から徒歩1分とはいえ、こりゃぁ家賃も安そうやな。ヾ(o´∀`o)
単価が安い唐揚げだけでは商売にならないようで、弁当メニューがメインらしい。
応対してくれた元気な若い店長さんに聞いてみると、とにかく弁当が大人気で、食事時間帯には数十個単位であっという間にさばけていくとの事。
九州は大分県から進出してきた「とりあん」。行列が出来るようになって取り上げられたのか、取り上げられたから行列が出来るようになったのか知らないが、もちろん前者だろう。
この店は、必ず注文を受けてから揚げてくれるのがウリで、行列が出来ようものならかなりの時間待ちを覚悟しなればならないが、今回は16時前という事もあってか行列ゼロ。5分程度で出来たてをゲット出来た。
そのわずかな時間待ちに、近くを散策。すると・・・
「とりあん」のある店の並びに、オドロキの自動販売機を発見。といっても、機器ではなくてその中身である。
手書きの値札を目にしてビックリ!! 試してみたわけではないが、もろちんウソではないだろう。
“20円”なんてのも!!こんなのを見たのは初めてである。これだけでもベンキョーになったと、得した気分。
しかも、5台並んでいた自販機の 3台が同様の値段表示になっていた。
あらためて、「とりあん」の入居する”ビル”を撮ってみた。後方の建物が重なっているので、これではイマイチ分かりにくいが、写真をクリックして見て下さい。奥行きが2mないのに3階建!! 耐震性能云々以前の建物や。
じっさい、大阪市内ではこのような建物(というよりほとんどカベや)は特別珍しいというわけではないのだが、このように間近で目にすると、なんとも言えない寂寞感を催すな・・・(。-ω-)
さて、肝心の品質はというと。
トリあえずはお値段のレポート。今回テイクアウトしたのは、”もも肉”520円(200g) + “むね肉”210円(100g) + “なんこつ”250円(100g) の合計 980円。ディナーのメインディッシュとしてみればかなりリーズナブルだが、ふだん買っているスーパーの唐揚げからみればかなり割高である。もちろん品質が良ければ問題ないのだ。
それにしても、全然美味そうにみえないのは照明のせいもあるのだが・・・
愛車の”320i”の二重底トランク内部に放り込む前は、ジューシィないい匂いがプンプンしていて、さすがの品質の良さを期待していたのだが、これをいただく時はすでに調理後3時間近く経過していた。
揚げ物である唐揚げも、やはり出来たてがイチバン美味いに決まっている。分かっちゃいるけど仕方なかった。遠方からの往復となるテイクアウトの悲しさ。食卓に並んだ時点でかなりの劣化を感じていた。
すっかり冷めていたので「オーブンレンジで温めなおしたら油がかなり落ちたよ。」と嬉しそうに語る愛妻だったが、「油分が減ってヘルシーなら良いってもんじゃないよ。そりゃ要するに旨味も落ちたって事やがな。」という本音を抑えつつ食してみたら、それでもやはりかなり旨かった。
スーパーの安物の唐揚げとは肉質が全然違う。こりゃ行列が出来るのは当然や。とも感じたが、感動するほどのレベルではない。おそらくは揚げたてをそのままいただけば、推奨に値する品質かもしれない。
買って時間をおかずに食する事が出来る弁当が大人気というのも理解出来るな。
結論を述べよう。鮮度がイノチである唐揚げだというのに、行列の出来ない谷間の時間帯に買いに行ったのがそもそもの間違い。行列が出来るのには理由があるのだ。さて、次はどうしようかな。( ´ー`)
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