「Music Bird」に別れを告げた日

約20年くらい前に開始された”PCM”音楽専用放送局「MUSIC BIRD」に飛びついて今日に至るのだが、今月末で解約とした。
解約は電話一本で、しつこく慰留される事もなく、拍子抜けするくらいカンタンに完了した。
開局当時はまだ自分もオーディオファン(マニアではない)としての名残りを多少は引きずっていた頃でもあり、開始当初から”音楽専用でしかも高音質の衛星放送”として唯一無二の存在であり、ユーザーとして秘かに鼻高々であった。
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衛星放送なので専用のパラボラアンテナが必要。角度調整はそれほどシビアではないし、当然自前の施工である。
専用チューナーとアンテナは、二年契約さえすれば無料貸与なので特に初期投資は不要だった。
しかし、間の悪い事に、長く続いていたオーディオブームが収束し、たちまち経営難に陥って”CDを凌ぐ高音質”が無用の長物となり”多チャンネル化”して「Space Diva」と名称も変わってしまった。要するに圧縮音源主体となったのだが、元々BGMにしか使用していなかったので、音質の劣化など気にならなかった。というより違いが分かるような鋭敏な聴覚を持ち合わせない事のメリットともいえる。(;`ー´)
さすがに、唯一64kbpsという”ビートルズチャンネル”だけは、一聴して「何やこの音は!?」なのだが・・・
とはいえ、解約に至ったのは”音質の劣化”などではなく、まったく別の要因である。
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チューナーのディスプレイに放送中の曲名や演奏者名が表示されるのが大きな魅力だったのだが、それはとっくに過去形となった。
※チューナーの上に載っている小さな機器は本稿とは無関係です
“iTunes”やインターネットラジオの普及で、余計なおしゃべりの入らない快適なBGM環境がカンタンに実現したのである。
曲名表示なんて当たり前、前後の選曲やレートにジャンル別・アーティスト別・プレイリストなんて、”Music Bird”では逆立ちしてもかなわない。決定的なのは、プレーヤーとネット環境さえあれば”いつでもどこでも”な点である。
特定の場所でしか聴けないの放送なんてのは過去の遺物でしかない。とはいえ、「Music Bird」の放送内容自体に不満はない。
解約する事になったのは、有料放送だからである。聴取料は2,160円/月。これ自体は家計に影響するようなレベルではもちろんないのだが、他にも”WOWOW”と”Hulu“で3,491円かかっている。そして、有料放送全体を見直すきっかけとなったのは・・・
2015-09-20_penguins_L[1]
なのである。いや、これが面白いの何のって、見始めたら止まらないくらい。(´∀`*)
ディズニーの「マダガスカル」シリーズで活躍する脇役たちなのだが、そのスピンオフシリーズが「ペンギンズ from マダガスカル」。
これが今のところ、スカパーの”ディズニーチャンネル”でしか見られない。で、これが 1,069円。
4つ目の有料放送契約となるため、さすがに契約全体を見直して、「Music Bird」と「Hulu」を解約する事になったのである。
「Hulu」は1,007円で、特に高いとは思わないのだが、ドラマはともかく映画が古いのばかりで、実際問題としてほとんど見ていないので元々8月に解約予定ではあった。しかし今月になって突然「Walking Dead6」シリーズが開始されたため一ヶ月だけ延命としていた。
これで、有料放送料金は10月から半減である。めでたしめでたし。長い間お世話になりました、「Music Bird」さん。
2015-09-20_ABC Rounge
音楽放送を聴くのにカネを払いたくない、とは考えていないが、とにかく提供側には難しい時代になりました。( ´ー`)

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