数年前までなら、クルマ用語で”ACC”といえば、エンジン停止状態でもラジオなどが使えるアクセサリー電源を意味していた。
しかし、今はまったく異なる”アダプティブ・クルーズコントロール”機能を意味するようになった。
当ブログでも、”ACC”の記事は人気が高いので、まだ未体験のクルマ好きには強い関心があるのだろう。
ところで。何と、年明けに”スズキ・スイフト”の新型車発表があって驚いた。完全な新型車が年明けのデビューというのはほとんど自分の記憶にはないのでちょっとした驚きだったのだ。もちろん自分が知らなかっただけなのかもしれない。
その”スイフト”は、国産車としてはフォルクスワーゲンの”ポロ”に相当するような位置にあるクルマである。すなわち、特に高いとはいえないが”走りの良い小型車”として、密かにそれなりの関心は持ち続けて来た。
そして、フルモデルチェンジでカッコよくなったかといえば、自分としては旧型の方がずっと良かったのだが。( ´ー`)
いや、今回の問題はそこではない。オプション扱いとはいえ、何と”ACC”装備なのである。こいつは本当に驚いた。(。゚ω゚)
“スイフト”というのは、150万円前後で買えるいわゆる”大衆車”なのだ。しかも、10万円程度で自動ブレーキや車線逸脱警報などの安全装備機能も全部ついてくるという大バーゲンプライス。やや簡易版ではあるが、”スズキ版アイサイト”といって良いだろう。
「やっちゃったね、スズキ !!」てとこか。もちろん大歓迎の拍手喝采ではある。
面白いのは、もちろんこの機能は大きくアピールされているが、それは”安全装備”ではなく”快適装備”となっている事。( ´ー`)
まぁ、それは大した問題ではないのだが、各社の試乗レビューによると実に惜しい事にこの”ACC”は止まらないのだ。( ゚д゚ )
つまり、前車と一定間隔で自動走行するのだが、前車が停止しても 30km/hで解除されてしまい、そのままでは追突してしまうようなのだ。
実際には自動ブレーキもあるので追突してしまうのかどうかは分からないが。国産車の”ACC”にはこのテの中途半端な仕様が少なくない。
ちょうど四年前に記事にした”マツダ・アテンザ”での残念な体験が記憶に新しいのだが、何でこうなんだろうと、本当にくやしいくらいに残念である。メーカーは意図してそうしているのか、または技術的・コスト的な限界があるのか・・・(*´・ω・)
せっかく、庶民にも手の届くクルマに待望の先進機能が付いたというのに、これでは魅力半減どころではない。おさらくブーインクがが多数出るだろうからマイナーチェンジでの期待という事にしておこうか。
そんなわけで、自慢じゃないが・・・
いや、自慢して良いだろう。
四年前にこの機能が不可欠と判断し、高価なオプションにもかかわらず決意してオーダーした先見の明を。(;`ー´)
それにしても、”320i のACC”は素晴らしい出来栄えで、加減速のレスポンスや車間設定が過不足なく機能し、ほとんどストレスなく利用出来るのだ。さすがビーエム。”高速道路専用”などとケチな話ではなく、一般道路だろうが渋滞時だろうが、実に有用な”快適装備”。
テスラを頂点とする今現在の水準では”自動運転”とはとてもいえないが、”自動走行”くらいは書いて良いだろう。( ´ー`)
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