昨年9月に手に入れた「珠玉のレコードプレーヤー」。その後約2ヶ月間ほどかけてようやく満足出来るレベルに仕上がった。
細かいことを気にせず気分良くアナログレコードを楽しめるようになると、当然のように新しいレコードに対する欲求が抑えがたくなり、その結果、数点の例外を除いてまたたく間に数十枚の”中古レコード”がコレクションの仲間入りとなった。
その多くが 500円とか800円程度など、信じられないような安さで気軽にレコードが手に入るのは”ヤフオク”のおかげである。( ´ー`)
ところで、アナログレコードの最大の難問が”ホコリ・ゴミによる雑音発生”なのは愛好者の共通の悩みである。例え新品レコードであったとしてもこの宿命からは完全には逃れられないのだ。そして、長らく問題解決決定版と呼べるものは存在しなかった。( ;´・ω・`)
おそらく多くのレコード愛好者と同じく、品種は違えどかなり以前まではこんなレコードクリーナーを使っていた。
この”オーディオテクニカ”社製の製品は、ボディーへの液体注入で拭き取りクロス表面が適度な湿気を帯びるようになっており、その効果によって良くある形態の同種製品の中でも一番使えると評価していたのだが、それは消去法での事だった。
この種の製品には決定的な弱点があり、それは今日に至るまで解決されず、すなわち本当に満足出来るレベルにはなかった。
うまく使えばかなりのホコリ除去が可能なのだが、どれほど丁寧に拭き取っても、最後にクリーナーをレコード盤面から離す時にどうしても拭き残しが残ってしまうのだ。どんなに使い方を工夫しても、これを解消するのは不可能なのである。( ;´・ω・`)
で。その不可能を可能にしてくれた画期的な製品が「バランス・ウォッシャー」。汚れ落とし用と仕上げコーティング用の2液方式。
おそらくレコード愛好家なら誰でも知ってるであろう、今さらネタにするのも恥ずかしいくらいレコードクリーナーの大定番製品である。
これを手に入れてからは、上記のクリーナー類はまったく使わなくなってしまった。ただし、ものすごく高価な製品でもある。(;`ー´)
「バランス・ウォッシャー」の使用方法は、今やネット上に無数に紹介されているのでごくカンタンに。
“A液”をテキトーに盤面にまんべんなく垂らして、”ビスコクリーナークロス”で適度な力でガシガシ拭き取る。( ´ー`)
ひととおり拭き取って数分間間を置いてから”B液”を同じように垂らし、今度は丁寧に拭き取る。いずれも盤に刻まれた溝に沿ってクロスを動かすことが絶対条件。”B液”は反時計回りにのみ拭き取るよう指示されているので素直に従う事。
“B液”で丁寧に仕上げ拭きをすると、盤面には見違えるような光沢が蘇り、ホコリやチリなど皆無の状態となる。
そのまま、または食器洗いの皿立てなどを利用して30分くらい自然乾燥させる。静電気発生はほぼ心配ないので、埃っぽい環境でなければ乾燥場所に気を使う必要はない。カバーも必要なし。
とはいえ、そのままぼんやり待ってるのはムリなので、他のお気に入りのLPレコードを両面聴き終わるまでとしている。
しかし、残念ながら外観的には”見違えるような光沢”になったのは違いないが、盤面(音溝)が新品同様の状態となったわけではない。
自分のこれまでの体験では「バランス・ウォッシャー」によって、劇的な改善効果がみられたのは全体の10%程度に過ぎないのだった。
これだけ書くと「効能に偽りあり」で「誇大宣伝の詐欺的商品」のはずなのに、なぜ今まで使い続けているのかといえば、この製品の使いこなしには”コツ”がある事を知ったからなのだ。
以下、次号に続く。(;`ー´)
コメント