コンパクト盤のあった時代

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突如出現した 4枚のアナログレコード。サイズはいずれも今ではお目にかかれない 7インチ(直径17cm)盤である。
手前の 3枚と、左側の 1枚には何の関連もなさそうだが、共通点がひとつ。「カネを稼いでくれそう」という期待感です。(;`ー´)
その、手前の 3枚は”コンパクト盤”と呼ばれていた、シングル盤サイズなのに 4曲も ! 入っていたお買い得商品だった。
左上のは通常のシングル盤。一応補足しておくと、シングル盤が直径 7インチで45回転、LP盤が 12インチで33回転となっている。
その間のいいとこ取りになっていたのが、”コンパクト盤”なのだが、中途半端な仕様が飽きられたのか、いつの間にか消えてしまった。
長年にわたり多数死蔵していた、この種の”コンパクト盤”やシングル盤を処分する決意をしてオークション相場をチェックしてみたところ、手持ちのコレクションの中で値段のついていた(落札された)のがこの 4枚だけだったという悲しい事実。
珍品だからとひそかに期待していのだが、案外価値がないのだという事が分かり意気消沈しております。( ;´・ω・`)
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LPレコード盤とのサイズ比較。右上は言わずと知れたコンパクトディスク。考えてみたら”コンパクト盤”と同じ意味やがな。(;`ー´)
とにかく、音楽に目覚めた若い頃はLPレコードが買えなくて、この変種版に良くお世話になった。50枚くらいは買ったかな。
当時はポップスやロックばかり聴いていたので、この”コンパクト盤”というのは実に都合が良かったのだ。2000円~2500円くらいのLP盤に対し、こちらは600~700円とお手軽価格だった。音質はイマイチだったが、そんな事はどうでも良かった。
このジャンルのLP盤を無理して買っても、12曲収録されていたって結局はシングルヒット曲以外はほとんど駄作しかないという体験が多くあり、それくらいなら最初から目玉曲だけの”コンパクト盤”が良いに決まっている。結果的に無駄ガネを使わずに済んだのだと納得している。
「シングルカットされた曲以外はほとんどが駄作」。例え、”スーパーバンド”と称されていたストーンズであっても、それは変わらなかった。でも、こんなに買ったくらいなので、好きなグループではありますが。( ´ー`)
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レコードプレーヤーに乗せると、こんな間抜けな感じとなる。繰り返すが、音質も良くないし。(;`ー´)
LPレコードは静かなブームといえるほど復活しているようだが、どうみても”コンパクト盤”の復活は考えられない。
“コンパクト盤”が死滅した最大の要因は、LPレコードの価格だろう。何しろ、その価格は現在もほぼ50年前の当時のままなのだ。
「ムリして」でなくても買えてしまう。こんな時代にレコード専門会社なんてのはとうてい成り立たないよな。(。゚ω゚)
さて。値段の付かない多くの”コンパクト盤”と”シングル盤”はどうしようか。LP盤と違って大して保管場所を専有しているわけでもないので、もう10年間ほど死蔵してみようかな・・・(*´・ω・)

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