長年に渡り、欲しかったのに手に入れられなかった”アメリカン・モーニング”。
あえて思わせぶりなタイトルを付けたが、もちろんカフェのサービスメニューの事ではない。( ´ー`)
この曲は、俗に云ういわゆる「一発屋」である”ランディ・ヴァンウォーマー”氏の一世一代のヒットソング。たしか何度かCMにも使われた事があるし、知ってる人は知ってるはずの、”さわやかミュージック”系の今ではやや隠れた存在の名曲のひとつである。
イーグルスの”ニュー・キッド・イン・タウン”や”テキーラ・サンライズ”のイメージ。まぁいずれも歌詞は全然爽やかではないが。(;`ー´)
何が”500円”かというと、この曲が収録されている”Greatest Hits”がヤフオクのおかげでその価格で手に入れられたから。
“一発屋”というのは、説明不要と思うが和洋ポピュラー音楽の世界で、キャリアの中でたった一曲しかヒットソングを持てなかったアーティストを揶揄する言葉なのだが、それでもその”たった一曲”さえも残せない無数の存在からすればはるかに幸運だともいえるだろう。
何しろこのランディ氏だって、”たった一曲”を生み出したおかげで四枚ものアルバムを作らせてもらっているのだから。(※脚注)
その上、そのたった一曲しかヒット曲がないにも関わらず、こんな”Greatest Hits”まであるわけだし。( ´ー`)
意地悪な表現になってしまったが、”Greatest Hits”にも関わらず本アルバムに収録された11曲のうち、心を動かされるのはけっきょく”アメリカン・モーニング”の一曲のみで、他に「まぁ悪くはないかな」というのが 1~2曲程度しかないという厳然たる事実があるのだ。
上記のアルバムタイトルも堂々と”AMERICAN MORNING”となっているが、原題はまったく異なる”Just When I Needed You Most”。まぁ良くある事ですが。(;`ー´) ←元はこのデビューアルバムの中に入っていたのが、運良く大ヒット曲となったのである。 もう、少し聴いただけで好きになる、一目惚れ状態にさせる上、何度聴いても聴き飽きない素晴らしい名曲です。あくまで自分的にですが。( ´ー`) とはいえ、たった一曲のためにLPレコードを買う気にはなれず、いつの間にか長い年月が過ぎ去ってしまっていたのだった。 何しろこの曲が旬だったのは実に1980年前後。既にアナログレコードは時代遅れとなりつつあり、CD全盛時代になろうとしていた時期でもあった。 あらためて手に入れたいと思ったときには既に手遅れ。、特大レベルのヒットではない”一発屋”さんではレンタルCDさえ存在しなくなっていた。(*´・ω・) |
今やデジタル音楽であれば「あの曲だけが欲しい」と思えばカンタンに検索して250円程度で入手出来るのだが、アナログレコードに凝りだした身としては、それではつまらないし、静かに回転する30cmの黒い円盤で好きな曲を聴きたいのだから仕方がない。
そして、”一発屋”さんの曲をレコードで聴きたいとなったら、もうヤフオク以外の手段を思いつかない。
大きな中古レコード屋に出かけたとしても、よほどメジャーな”一発曲”でなければ探し当てるのは不可能だろう。
そんなわけで、けっこう出回っている中で見当をつけて落としたのが、今回のお題の”Greatest Hits”なのだった。中古レコードはノイズまみれのハズレ品に出くわすリスクがあるのだが、”アナログ洗浄液”のおかげで少し気は楽である。今回は幸い”当たり”だった。(´∀`)
中古レコードに関しては色々書きたいネタがあるので別記事にするとして・・・
知らない人には言葉で説明したって分かるはずがないのでこれをどうぞ。「あぁ、この曲の事だったのか・・・」とうなずけるでしょう。
もちろん、全曲をそのまま再生させるとヤバイのでイイところで切れますが悪しからずご了承下さい。(*´・ω・)
曲名を覚えてられたのは、原題を無視した分かりやすい邦題を付けた企画の大勝利でしょうな。( ´ー`)
※当たり前の事だが一応補足
作品の質が高ければ固定ファンも生まれ、ヒット曲など関係なく制作活動を続けられる例もたくさんあるのも常識ですね
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