ちと思うところあって、統計を調べてみた。交通事故のうち、追突事故に関するデータである。
もちろん、こんなのはいい加減な情報では意味がない。ネタの出典は総務省統計局の警察庁発表データ。
一昔前だったらこんな統計データは特別な書店に行かねばならない上にバカ高い価格でしかもデータは5年前以前なんて当たり前だった。
今ではインターネット普及のおかげで最新データが容易に無償で入手出来るようになった。お役所仕事も大進歩である。(´∀`)
上のグラフは、「クルマ対クルマの追突」事故が対象。
これによると、この10年間で「進行中の追突」事故は37,031件から16,412件と半減しているようだ。ちょっと驚いたな。
「その他」が良く意味が分からないが停車中車両への追突なのだろうか・・・。こちらもかなり減少している。
これがもし「渋滞中の追突」を意味しているのだとすれば、”ACC”と”自動ブレーキ”の普及によって劇的に減少するだろう。
ただ、この統計はそれ以前の記録なので日本人ドライバーの運転技術及びマナーの向上以外に説明がつかないだろうな。
とにかく喜ばしい事である。
・・・いや、三流評論家じゃあるまいし良く分からないものに美辞麗句はやめとこう。( ´ー`)
こんな事を思いついたきっかけは、”ACC / アダプティブ・クルーズコントロール”なのだった。
以前から気になっていた最新の”アイサイト Ver.4″がついに発表されて、その試乗動画が YouTube に出回っている。
動画を貼るのはあまり好きではないので、写真をクリックしても何も起こりません。ここでどうぞ。
その初搭載車は”レヴォーグ”だった。これはもうクルマ好きならその理由はすぐ分かる。今や地味な存在になっているこのクルマを再注目させようというビジネス戦略でしょう。たぶん。そんな勘ぐりなんてどうでも良い事ですが・・・( ´ー`)
さて、ちょっと驚いたのが”Ver.4のACC”について異口同音に言っているのが、
2)停止後、3秒以内なら前車に続いて再発進する
3)停止中でも速度設定が出来る
これって、5年前の我が愛車でも既に全部備わっていた機能ではありませんか。”アイサイト”でさえ今までなかったのか !?。(。゚ω゚)
その気になればカンタンに実装出来る機能ばかりであり、「ビーエムやメルセデスだから国の規制が及ばなかった」なんて事はまずないだろうし、国産車メーカーが単に及び腰で”自主規制”していたとしか考えられない。
しかし、百歩譲って上の”自主規制”はまったく理解出来ないわけではない。「なめている」と叱咤したいのはその事ではないのだ。
もともと”全車速追従クルーズコントロール”をうたっていたのはアイサイトだけだったのだが、残念ながらその状況が今も変わらないという事が分かって、今回のタイトルとしたのである。
※”アイサイト”は多くの運転支援機能の総称であり”ACC”はその内のひとつなので念のため
さて、”レヴォーグ”の試乗レポートは今のところすべて同一のコースで同一の運転パターンで行われたものなので、内容はどれもこれも同じだが、ひとつだけ一歩踏み込んだ「カートップ」のレポートがあった。
“メルセデスEクラス”と”ボルボS90″の他、あつかましくも”自動運転”をキャッチコピーとする初の国産車”セレナ”も取り上げている。
“ACC”走行中に前車から引き離された時の加速について「遅いっ!!」と明言していたのが痛快である。そして、セレナだけが「30km/hで”ACC”が解除される。」という説明を聞いて「あぁ、やっぱりそうか・・・」とため息が出た。
車間距離を最短にセットしてもパカみたいに、その距離に余裕があり他車が割り込み放題というのも、アホらしい話。( ´Д`)
「スズキ・スイフト」の記事でも書いたが、やはり同じだったのだ。技術的には何の問題もないはずなのに、まったく進歩してない。
改めて調べてみたが、トヨタも日産もホンダもマツダもすべて同じ、停止まで”全車速”で機能するのはスバルだけなのだ。
違ってたら誰か教えて下さい。※たしかマツダの最新型”CX-5″のみ例外
あくまで個人的にだが、
という価値観は決して変わらない。個人の体験に過ぎないが、この 5年間”ACC”で停車した事で危険な状況になった事は一度もないし、その他の輸入車でも”ACC”が止まらないのが原因の事故なんてほぼないはず。←これは想像です。根拠なし(;`ー´)
「停止しなかったのが原因」の事故もないのかもしれないが、「停止したのが原因の事故」なんて更に可能性は低いはず。
そもそも自動運転なんて信用してないし、”ACC”走行中でも「心は常にブレーキスタンバイ」なのだから問題なし。
そんなわけで、出来るはずなのにやらないスバル以外のメーカーさん、日本のドライバーをなめすぎです。(。-`ω´-)
今回は”ACC”だけに着目したのだが、”Ver.4 / ツーリングアシスト”では、”レーンキープアシスト”も素晴らしい進化を遂げている。
これまで「高速道路専用(60km/h以上)」でしかなかったこの機能がこれまた”全車速で有効”になったのは画期的。
「100km/hでのコーナリングも手放しOK。」というのは掛け値なしに素晴らしい能力である。
スバル以外の各社は猛省 & 本気で努力してもらいたい。このままでは、国産車はスバル以外には売れなくなるぞ。
いや、そりゃ自分の場合の事ですが・・・( ´ー`)
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