自宅から徒歩でも15分程度の場所にある「長屋王の墓」。
バイパスから少し入った、整備された道路沿いにあるのだが、ぼんやり走行していると気が付かないくらいに地味なスポットである。
「長屋王の悲劇」については、教科書にも載っているくらいのエピソードである。知らない人はググってみて下さい。( ´ー`)
直径15mほどの円墳とされているが、敷地内に入れないし、内部の樹木もこんな状況なのでお墓はまったく見えない・・・
それでも、周辺部は良く整備されているし清掃も行き届いている。
それもそのはず、というべきか、宮内庁の管轄地なのだ・・・( ´ー`)
この日は12月に入ったところだが、近くの畑では、”日本一の小菊産地”らしく収穫前の小菊が咲き誇っていた。
そのすぐ前にも、似たような墓地があり、やはり宮内庁の看板が立っている。
こんなに近くにある理由は、これが「吉備内親王」すなわち「長屋王夫人」の墓なのだった。こちらは直径20mの円墳となっている。
吉備内親王は、草壁皇子と阿倍皇女の娘で、文武天皇の妹であり、天武天皇の皇子である高市皇子の長子である、長屋王の正妻となる。
二人とも天皇家のすごく濃い血筋の親族なわけで、宮内庁による丁重な管理もそのためなのだろう。
平和な国の平和な時代に生まれ育って、つくづく良かったと思う秋の空。
自宅に帰る途中の並木道。この一週間後には、町によって落葉対策で丸裸にされたのだった。( ´ー`)
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