“Luxman PD131 + SME3009 Series2/improved”は、何度見ても見飽きる事のないグッドデザイン。
この「珠玉のレコードプレーヤー」はレコードを聽く悦びを再びもたらしてくれたのだが、一点大きな問題も抱えたままだった。
愛好家なら「うんうん、あるある。」とニヤリとする話だが、レコードを聴いているうちに気持ち良くなっていつの間にか眠ってしまう、という事態が時々発生するのだ。最内周の溝に入って延々とエンドレスで回転し続け、その間プチノイズも発生し続けるので大変困る。
「せいぜい20分程度なのだから気合を入れて !」と思いたいが、最近聴いているのは気合を入れねばならないようなジャンルの音楽が少ないのでどうしても”寝落ち”が避けられないのだ。(*´・ω・)
初めて所有した”フルマニュアル・プレーヤー”はこの点に関しては想像以上に不便なのだった。
そこで、「あなたの大切な思い出を傷つけない」とニクいキャッチコピーの”アームメイト”をポチッとやってしまった。
この種の悩みを解消してくれる製品がある事は分かっちゃいたものの、完璧なデザインを誇る愛機に何も付け加えたくなかったので見て見ぬふりをして来たのだが、だんだんと”寝落ち”の頻度が増えてきてついに決心するに至ったのだった。
見れば分かるシンプルな構造のオート・アームリフター。控えめなデザインで、想像していたような違和感はあまり感じない。
レコードをかける前にアームリフター部を押し下げるという一手間が増えたが、すぐに慣れるので問題はない。
といいつつ、慣れない間は何度か失敗したわけだが、針先が盤上に降りないだけなので実害はない。
レコード演奏が終了して最内周のエンドレスループに入ろうとすると、アームがリフターの検知レバーを押すようになる。
最大の難関はこの位置決めだった。そんなのカンタンと舐めてかかっていたのだが、かなり手こずってしまった。
十数回もトライ・アンド・エラーを繰り返すうちに付属の両面テープはすぐにだめになってしまい、手持ちの”超強力両面テープ”を動員する羽目になったが何とか完了。この作業はもうやりたくない・・・って最近もつぶやいた気がするな。(´д`)
アームが最後にリフトアップするだけでターンテーブルの回転も止まらないし、実際には”オートプレイヤー”とは呼べないが、動作はスムーズで高級感も損なわないし”寝落ち”を気にしなくて良くなった効果は絶大。これで一万円は安いくらいのもんである。( ´ー`)
「何だか良く分からない」という方はメーカーの広報用ビデオをどうぞ。
これでレコードの終わりを気にしなくても良くなったのだが、今はリフターの動作が面白くて演奏終了直前に”アームメイト”の動きをじぃっと見つめている。そんなわけで、見飽きるまでは”寝落ち”の心配もないというオチでした。(;`ー´)
補足
本文ではカンタンに取付が出来たように書いている。実際にカンタンなのだが、実はどんなに位置調整を完璧にやっても、動作時にアームがリフトアップする直前に検知レバーに押し戻されてしまい何度も冷や汗をかかされたのだった。
これでは取り付けた意味がないというより、動作のたびに針とレコードを傷つけてしまう極悪パーツでしかないではないか !? ( ≧Д≦)
丸二日間にわたってトライしたが改善せず、「もう返品じゃ !!」とショップに申し入れる事にした。しかし、期待が大きかっただけに一言クレームをつけてやらねば気が済まずメーカーの”アイコール”さんに電話してみた。
小規模メーカーらしく、気の良さそうなおじさんが話しを聞いてくれて「使用条件によっては正常動作しない場合もあるようなので、調整してみますから製品を送って下さい」との回答だった。「送料着払いでいいよね」と確認を忘れず宅急便で送ったら翌々日朝に戻って来た。
さっそくチェックしてみたら、明らかに検知レバーの反発力が軽くなっていて、問題なく動作するようになったのでした。
迅速な対応をしてくれてありがとう、”アイコール”さん。( ´ー`)
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