「キャッシュレスで(最大) 5%還元」というPOPを多くの人が目にしているだろう。
これは、消費税増税の影響を和らげようという国による目玉施策のひとつであるが、実は要注意である。
消費者が恩恵を受けるには下記のような条件がある
❏ 中小零細事業者支援のための制度なので大企業が運営するスーパーやコンビニ等は対象外
❏ 期間限定(決済日時が2019年10月~2020年6月までの9カ月間)
❏ 現金払いは対象外であり、クレジットカードやQRコードによる決済のみ恩恵がある
❏ 店舗が”消費者還元事業”加盟店である
ここまでは分かるが、しかし、問題はこの後の条件
❏ クレジットカードはともかくとして、QRコード決済の普及率が低い(20%程度 ?)
❏ 店舗が消費者還元事業の加盟店でないと無効だし、消費者は自分の利用する店舗が加盟店であるかどうかが分かりにくい
❏ POPが貼られていても、店舗が消費者還元事業に登録申請していなければ無効
❏ 店舗が消費者還元事業の登録審査を通過して認可されていなければ無効
❏ しかも、加盟店の申込みから審査完了まで実に 1 ~ 2ヶ月間以上もかかる !!
❏ 「5%のポイント還元」とされているが、いつどんなカタチで手に入るのかが良く分からない
最大の問題は、最後のふたつの項目だろう。消費者にとっても店舗にとってもとにかく分かりにくい。(´д`)
実は、2台の愛車の車検を依頼した地元整備工場を選択した理由が「キャッシュレスで 5%」還元をうたっていたのも大きい。
正規ディーラーの半値以下で済ませる事が出来たので大成功だったのだが、消費者還元事業加盟店なので、さらに合計額約20万円の 5%すなわち10,000円相当のポイントが得られるというのも魅力的だった。
誘惑に負けて、支払いに慣れない”ペイペイ”を利用したのもそのためだった。
さて、その結果はというと・・・ペイペイアプリで確認すると、現時点で得られたのが わずか 1,009円 !!
これは、10月28日に”BMW523i”の諸費用 67,310円をペイペイで決済した分の、たったの 1.5%である。(。゚ω゚)
12月7日にゴルフの諸費用決済した 59,110円に対する「還元処理中 886円」も 1.5%に過ぎない。
どうも、実際に還元されるのが決済してから丸一ヶ月間を要するらしい。この事がきちんと広報されていないのも大問題。
それでも、QRコード決済ならスマホアプリで状況確認できるのだが、クレジットカードの場合は調べる方法すらない(と思う)。
ちょっと事情(チャージが面倒くさい)があってペイペイで統一する事が出来なかったため整備料金はクレジットカード決済としたのだが、ともかくペイペイによる決済は諸費用合計 126,420円で、その 1.5%しか還元がない事になる。
これは一体どうなっているのか !?
続きは次号。
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