自動車事故で学んだ事

もらい事故での教訓

2020年8月に発生した事故についての総括です。

自車が少しでも動いていたら必ず賠償責任が発生する

当時の状況を再現※実際はゴルフではなく523dバロン

以前の記事でも同じことを書いたが、最徐行で給油ブースから前進していたら、突如として至近距離の死角にいた軽自動車がバックして来てブレーキもかけずに側面衝突されたという事例。
最初に分かったのは、自動車同士の事故では、自分の過失がゼロだとどれほど主張しても加害者側の保険会社が受け入れない事。

初期段階の負担率は50%?

停車していたのでなければ、たとえ時速5km以下であっても、つまりわずかにタイヤが動けば過失割合が課せられる事になっているようだ。
しかも今回の相手方保険会社である日新火災海上(面倒くさいので以下Aと称する)は、翌日になって加害者側からも状況を確認したにも関わらず「負担割合は50%」といって来た。😨

交渉で負担率が決定するが非常に時間がかかる

自分の加入しているソニー損保を通じて、加害者側が全面的に過失を認めている事も確認出来ていたので、もちろん猛抗議したが40対60まで譲歩した後は一歩も譲る姿勢を見せなかった。

相手側の担当者は露骨な時間稼ぎをする

上司に報告するので待ってもらいたい等といいつつ、一向に連絡してこない。数日間経ってからAの担当者に何度も強硬に交渉するも、相変わらず「会社に報告」だの審査担当者が休んでいるだの何だのと”のらりくらり”とかわされ引き延ばされるという繰り返し。
早く決着させようという意志はまったく感じられない。一体どういう事なのか・・・

途中であきらめたら決定的不利になる

自分の自動車保険で”弁護士特約”を付けていなかったために必要以上のストレスを味わわされる事になったのだが、ソニー損保の担当者が親身に対応してくれて、ほぼ弁護士代理のような交渉を代行してくれた。Aとのやり取りをきちんと逐次報告してくれるのでストレス相当に軽減された。
そんな中であっという間に1ヶ月以上の日数が経っていく。
今思えば、この間代車提供があるわけでもなく、ただただ待望の新車(中古車ですが)は無残な状態のままにしておくしかなかった。被害者なのにどうしてこうなる ??
我慢出来ずに解決を急いだら過失割合40%というありえない不利な条件で終わってしまうため、納得出来ない妥協での同意は絶対に避けねばならない。
・・・とはいうものの結局は根負けしてしまったのだった。今から思えば最悪でも1対9にはしたかった。😢

サービス工場の正式な見積書

交渉の過程で、当方の損害額を算定するためにディーラーの正式見積書を入手するよう求められた。
望むところである。当時は日常的にお世話になっていた双日オートのディーラーサービスに事情を説明して、数日後に入手出来た。見積は有料となり手数料は16,500円。
全額当方負担となりディーラー修理にすれば精算される。
必ず賠償金をAに払わせるつもりだったので「50万円くらい書いてくれたって良いんだぜ」と内心考えていたら、出て来た金額は 67万円 だった。
板金修理ではなくフェンダーやバンパー等ボディ部材の交換になる事とそれに伴う塗装費や何やかやでこんな金額になるらしい。うひゃ~ 😂
※ ホィールにキズが出来ているため交換品として101,000円(1本分)というのも入っております
しかしこれもメール報告をうけるだけなのに、Aが承認するまで2週間以上もかかったのである。

保険金確定で見積書通り(?)の保険金が支払われる

ソニー損保さんの粘り強い交渉をしてくれて、最終的に30%で決着して示談成立となった。
まったく納得出来ないが、この時点で既に発生から2ヶ月半経過している。既に忍耐の限界を超え、これ以上は時間の浪費にしかならないと判断し涙をのんで同意した。
結局弁護士は要らなかったよなと思えるくらい、ソニー損保さんは本当に良くやってくれました。
各自の契約内容(※)に従い、最終的に60万円という保険金額が算定されて、再度双方同意の上確定となった。不本意ながら一件落着である。
※ 加害者側が対物損害保険に加入していなかったら 1円も出ない
そこでようやく保険金支払いとなるのだが、確定後は無条件で保険金が支払われるルールになっているらしい。
「無条件」というのは、見積書通りの方法で修理をする義務はないという意味でもある。しかも修理依頼する相手も修理料金も任意とされている。

自車の修理義務はない ?

極端にいえば「修理しない」という選択もアリなのだ。今回の例でいえば被害者である自分には60万円が支払われるが、現状を我慢して修理せず、そのまま利益とする事も可能なのだ。これについてはソニー損保から説明を受けていて、当初は「そんなの本当にアリなのか ?」と信じられなかったくらい。
保険会社にとっては過失割合が50%であればそれが理想的解決。保険金の支払が必要なくなるためである。
どれほど状況的にムリがあろうとスタートラインから50%にこだわるのは、Aとしてはたとえ1円でも払いたくないから。保険会社は保険料を払わせるのには熱心だが、賠償金は払いたくない。ビジネスだからそれが当たり前ではあるが、モラルとしてはクズでしかない。

保険金の計算方法 – 結局大損だった

しかし、まだ問題があった。過失ゼロでない限り、いかにこちらが被害者と主張しても、加害者側の損害賠償義務も同時に発生するのだった。
相手側の車両は10年以上前の低年式軽自動車のため修理金額がクルマの査定額を上回るという理屈で全損扱いで15万円とされた。
これ、最後の大誤算。60万円✕70%=42万円を受け取れるわけではない事になる。
既にこれだけをとっても大赤字なのに ! 😫 無保険車でなかっただけマシと考えるしかないな。
今から思えば、2ヶ月半の代車費用の請求も出来たはずなのだが、後の祭りか。
そして結果として被害者に支払われる保険料は・・・

(60万円✕70% = 42万円) – (15万円✕30%) = 375,000円

となったのでした。もしもディーラーの推奨通りに67万円で修復したら30万円もの損害発生となる。ここまで理不尽なのか。保険屋って!!
すると、まさか加害者側にも15万円✕70%が支払われる !? いくら何でもそれはないと思うが、もうこれ以上考えたくないので追求は一切しない。
金額面でいえば、醜い傷あとのある愛車の姿が示談前までに我慢できなくなり近場のサービス工場に依頼してかなり安く済ませていた。
すなわち上記との差額20万円以上が手元に残るわけで、それだけをみれば一見トクしたようにみえるが決してそうではない。
板金修理で安く済んだという事であり、ディーラーのような完全修復ではないし、キズの付いた高価なホィールもそのままである。
購入直後に修復車となってしまったため将来のリセールバリューにもおそらく不利となるだろう。
それに、もしも相手が”高級外車”だとどうなっていたのだろうか、想像したくもないわ。😨
はぁ~、ホントにこれ以上考えたくないのでおしまい !! 😫

イヤな事は忘れて前を向いて行こう !
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