「わずか8分間!議論なし!!そんなのアリかよ!!!」裁判を傍聴して愕然

議論がまったくない裁判ってあるのを初めて知った

裁判の傍聴人になる人はそう多くないと思う。自分も約10年ぶりくらいの傍聴で人生3度目の体験となる。
前回の体験は家裁で原告・被告・証人が激論するというテレビドラマなどで見慣れたのと同じような光景だった。
しかし、今回はそれとはまったく異なる「異次元体験」というしかないようなものだった。

開廷後8分で閉廷

14時30分開廷し同38分に閉廷となった。裁判官が着席して実質7分程度。こんな裁判があるなどまったく予想外。
職員の「これにて閉廷」との一言ですべて終わってしまったのだ。あまりの出来事に唖然とした。
とはいっても白熱した議論で場内騒然として強制的に閉廷となったのではない
その逆で、原告弁護人が5分間ほど発言しただけで、裁判長が被告代理人に「意見は書面のとおりで良いか」と質して代理人が「はい」と答えた直後に閉廷宣言となった。

2022年10月13日に「メガソーラー工事差し止め 第6回口頭弁論」が奈良地方裁判所で行われるということで、傍聴人として出席した。傍聴席75に対して傍聴人は50名くらいの感じ。
決定事項は「次回の開廷は2023年1月○日」のみ。裁判長が入室早々に宣言したのだった。
大規模な工事差し止め事件というのに裁判長や裁判官に緊張感などまったく感じられなかった。
原告側は弁護士2名、被告側は黒スーツにネクタイといういかにも弁護士らしき人物が5名。
被告側からの法廷での反論は一切なく、大量のファイルを提出しただけ。

場所が場所なだけに構内では撮影禁止なので、撮れたのは建物外観のみ。
法廷の様子は下記リンクの写真を参照ください。全国どこでも共通の風景と思われる。

決まったのは次回の予定のみ

出来の悪い会社の無意味で無駄でしかない「会議ごっこ」と変わらない事態に開いた口が塞がらなかった。
平群町住民にとっては重大な事件でも、裁判官にとってはワン・オブ・ゼムに過ぎないようだ。

などと、無責任な立場では「こんな形式だけの内容なら続ける意味などないではないか」と呟きたくなるがそうではない。
原告当事者の須藤氏にとって費用も時間も大変な負担であることは容易に想定できる。
訴訟を起こした以上、中途半端な状態のママ途中で止めることが出来ないのだろう。

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