ヘッドのローラーが回らない原因は断線と判明
前回のタイトルで「モーターヘッドが回らない」と書いていたが正確には「モーターヘッドのローラーが回らない」です。あえてタイトルの変更はしないが。😅
ネット情報を検索すると似たような事例が多く出てくるが、納得できるものは見つからなかった。
※とはいえ、分解手順そのものはかなり参考にさせてもらったので謝意を表しておく
そんなわけで、解決出来れば良い記事ネタになりそうである・・・地獄への一歩となった
とにかく、故障の原因は断線しかないと断定したのは見事ビンゴだった。
断線の有無を確認する方法
巧妙に隠された配線を目視出来なければ一歩も進めないので、DIY2日目にトルクスドライバーセットを購入し、とりあえず第一関門を突破。ヘッド側面のカバーを取り外すとうまい具合にコネクタ接続されていた。
メーカーとしても障害の切り分けを考えているのだろう。
写真ではコネクタ接続状態だが、テスターの導通テストでは切り離して行っている。
このコネクタ外しがメチャクチャに固くて、かなり悩まされたのだが、コネクタ裏面の小さなツメを精密ドライバーで起こしてやることで難なく切り離すことが出来た。ここはネット情報に感謝。😃
その結果、本体側接合部とヘッド側面部までの配線経路内で黒色のコードが断線していることが確認出来た。
これでローラー回転用モーター本体の故障という可能性はなくなった。
すなわち高度な電気の知識が必要なくなったので、必要なのは考える力だけである。
あとは構成部品の分解を進めるだけだが、これが想像以上の苦行となった。
側面からの配線は首振り可動部の端から内部に入り接合部の端子まで延びていることが分かる。
まずはブルーのジャバラを取り外す必要がある。力技で何とかなるはずだが、手順を知っておけばラクになる。
唯一取り扱っている動画を見つけて参考にさせてもらった。
動画を参考にしつつ、割りとカンタンにジャバラ取り出し完了。
パーツの分離は参考動画とは順序が逆になったが、手順としては問題ない。
パーツ分離のためトルクスネジを取り外すと、最初の写真のように断線が発見出来た。
分解できたようにみえるが配線が見えない・・・あきらめるな!よく観察しろ!集中しろ!考えろ!😅
配線経路はここしかないはずだが、これまた難航したのが配線保護の内部カバー取り外し。
その結果、配線が赤いキャップの内側に延びていることが判明した。
可動部の配線保護を兼ねている赤いキャップは内部からツメをこじ開ければカンタンに取り外せそうだったが、想像以上にツメ部分が固くて難航した・・・こればっかりやな。😭
断線可能性のある場所がここだった
やはりここしかなかった。それにしても、外径1mm程度のこんなに細くてか弱い電線なのだ。
何百回いや何千回以上もこの部分が動いているのだから断線しない方が不思議。
とはいえ耐久消費財たる家電製品である。3年未満くらいで破損するのはあかん!!
モーターヘッドの突然死の原因なんてほとんどこれじゃないのか!?
と心の中で叫んだ。
こんなショボい理由で一体どれだけの人が泣く泣く買い替えをして来たのだろうか・・・
さて。これで自分もムダな出費をしなくて済みそうだ。
考えられる最初の対処方法は、今の配線のままではんだ付け等で接続し直すこと。しかし、非常に作業性が悪くてうまくできそうにないし、苦労して出来たとしても同じ部分で破断の可能性が懸念される。😴
破断した電線を入れ替える
そこで、比較的安全確実でカンタンな方法として破断した電線のみの入れ替えを決意した。
部屋中探し回って発見した1mmくらいの電線を使用。
クルマ電装品用の平型コネクタで接続して、わずかな隙間空間に押し込む。
最後の難関が難易度MAXだった。内部からプラスチック製の短い管に電線を挿入して取り出せば良いだけなのだが、この管の出口の隙間が3mm程度とあまりに狭すぎて、どうしても引き出せない。
しかも素材が非常に固くて柔軟性がまったっくないため電線の先端をのぞかせるのが精一杯だった。
正直、ここで心が折れそうになったほど。😭
ここで中断して、音楽でも聴いて気分転換することにした。実際にはお気に入りの「テイコウペンギン」をだらだらと見て時間稼ぎをしていたが。
そして、気分転換が成功してアイディアが湧き出た。
先端の被覆を剥きとって、ある程度ばらけた状態で挿入し、出口からのぞかせた数本の撚り線をピンセットとラジオペンチを駆使して引き出すことに成功した。
いやもう、これだけで1時間は優に費やしたぞ。すごい達成感。😂
引き出した電線と、元々の電線を平型コネクタで接続してパーツの余剰空間に固定。
元通り組み立てる経過でも、ここで書ききれないほどの障害があったが何とかやり遂げた。
終わった。😂
手持ち資材で済ませたのでモーターヘッドの復旧にかかったコストは新しいドライバーセットの800円のみ。
検索時間も含めてほぼ2日間を費やした肉体的・精神的コストは2万円。
その根拠は、誰かに頼まれてこの作業をやるとしたらいくらで引き受けるかという基準である。
翌日になってこんなのを見つけてしまった。※ダイソンのサポートサイトにはなかったのだ
並行輸入品だろうが、これがあるのが分かってたら今回のような苦行をしないで済んでたのに残念。
でも、良い経験にはなったぞ。ダイソン、おそるるに足りずになったからね。
もうひとつの持病である、本体と付属品類の接合部が劣化して隙間が出来るためにストレートパイプがぐらつく問題は部品購入で解決することにした。
復旧完了後は「動作が軽くなったし、音も静かになったわ」と喜ばれたのがごほうび。
記事には書いてないけど、各部にこびりついてたホコリやゴミもかなり清掃した効果かな。
結論。それでもほんと、もう二度とやりたくないわ。😅
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