粗悪な作りは激安輸入品!?
「入」スイッチを押すと戻らなくなった。3年程度で2度目の破損である。
長年タニタの製品を愛用して来たが、小さな液晶画面が経年劣化で見にくくなっていたので買い替えたら大失敗の巻。
今や購入店は不明だが、記憶では500円程度の製品だったらしい。デザインも作りも悪くないが激安ではあるし、こんな短期間で同じ故障するなど論外。どうせ輸入粗悪品だろうと決めつけていた。
しかし、修理のために裏返してみたら国産品だった。実は1年くらい前に同じ状態が起きていて、ちょっと苦労して修理したことがある。対症療法しか出来ないのでまた同じ症状が起きるのが容易に想像出来るが、外観も機能にも問題はないので捨てるのももったいない。次回のために記録しておく。
一見ねじなし組み立て製品に見えるが、大体仕組みは想像がつく。単純な隠しネジを外して側面のわずかな隙間に極細ドライバーで慎重にこじ開ければ良いだけ。この製品ではトルクスネジ部分で上下の部品が固定されている。上下ボディを接続している配線コード(半田付け!)に注意してボディをずらせば内部にアクセス出来る。
内部を見るのは二度目だが、あらためて雑な作りに感心してしまった。何と、シーソーボタンの支持部が樹脂部分のアタマを熱溶解してあるだけ!! 耐久性など考慮されていないのだ。
“正常状態”としている方の支持部が無事なのは、普段の操作でほとんど使わないから。
応急処置しか出来ない理由は、故障部位の突起が破損してしまっているため、ボンドで固定という安直な方法で対処しているから。本気で臨めば完治に近い状態する自信はあるが、こんな粗悪品のためにアタマと手間を使う気がしないので、次に症状が出たらもう一回だけ修理することにした。
たかが今回程度の修理でも、こんなに道具が必要なのだった。ちょっとしたDIY作業に欠かせない、トルクス形を含めた万能ドライバーセットはホームセンターで900円くらいの商品。
大小のベッセルドライバーを使った理由は、万能ドライバーセット付属のプラスドライバーが微妙にサイズが合わなかったため動員した。
20年近く経過しても筐体が変色していること以外まったく不具合なく機能しているさすがのTANITA製品。操作スイッチも長期間の使用に耐える(多分)マイクロスイッチのシート形で劣化の兆候さえ感じられない。さすが国産ブランド品と激賞しておこうか。( ゚∀゚)
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