愛用していた電卓が”死んだ” …と思っていた
何気なく愛用しているがめったに使わないソーラー電源の電卓に致命的な問題が発生した。
昼間の、ある程度照度のある環境では正常だが、日没後の暗めの室内照明環境ではこうなる現象。
デスクにある明るいLED照明スタンドを点灯させると正常に表示されるが、消灯ですぐに効果がなくなるのだ。
もうちょっと正確に表現すると、ほんの数秒間しか計算結果を表示できなくなったというストレス。
ブログ記事を書いてる自宅ミニ書斎の控えめな照明環境では一瞬正常表示後、2~3秒間はうっすらと表示をするが、その後は完全に見えなくなる。1ヶ月ほど前からこの現象が発生していて、ほんの数日前まで我慢していたが買い替える決意をしていた。いや、しかし「決意」ってなんや(;`ー´)
この電卓はおそらく一個はどこの家庭にもあるような平凡な製品である。購入時の記憶では実売価格は700円ほど。ほぼ買い替えなど考える必要もない実用品だし、取るに足りない金額ではある。
いつ買ったのかも覚えてない、そもそもは近場の家電量販店のワゴンセール品。
寿命が来たら買い換えれば済むことであり、記事ネタにするような事象でもない。しかし・・・
この電卓は気に入っている。日常の使用に過不足ない機能に手のひらにちょうど収まる、大き過ぎでも小さすぎでもないサイズ感に、くっきりと表示される液晶画面に角度がついているデザインが秀逸。しかも長年の使用にもまったく”使用感”を感じさせないキートップ。自分基準での銘記認定品。
さすがの国内ブランドだが、真っ先に感じたのが「液晶の劣化」。一昔前の、このジョーシキが判断を狂わせていた。その上に何と言っても「ソーラー電卓(外部電力不要)」であるという思い込みがあった。
表示が薄くなったのは、経年劣化により、液晶劣化やソーラー電池の蓄積電力が不足するようになった?
とはいえ購入から10年も経っていない。納得出来ない。処分する前に何気なく裏面の情報を見てみたら…
何と、”BATTERY LR54″の刻印があるではないか。驚愕の事実を初めて知ったのだった。
電卓はハイブリッド電源だったのだと分かった
良ぉく思い起こしてみると、引き出しの中や棚の中のような普段は暗い場所に保管していても、そこから取り出せば自室の暗めの照明環境であっても”AC”ボタンを押すとすぐに使える状態になる。
長年何の疑問も持たなかった。電卓の”AC”ボタンは電源スイッチであることを意味するということを。
ソーラーで蓄電しているのだろうなとさえも、うすらぼんやりとしか考えることもなかった。
記憶では購入からせいぜい5年間程度である。液晶画面の劣化はないだろう。自宅にはもうひとつ同じ製品を妻が使用していて劣化の兆しはまったくない。
だとすると…
2本の小さなネジを取り外してもまったく分解出来る気配がないし、ツールを差し込めるくぼみもない。
とはいえ、オール樹脂の成形製品である。こじ開ければ良いのだ。
今でも1000円未満でいつでも手に入るような現行製品である。壊れてもビビるようなレベルではない。
本体最先端部をこじ開けるようにひねると、わずかに隙間が生まれるので樹脂製こじ開けツールの出動。
AVリモコンなどの分解経験があるので、容易に裏面カバーを取り外せた。
注意点としては”LR54″が店頭にないことだが、”LR1130″が後継品らしい。
イメージ的に信頼性の高いMITSUBISHI製を購入。それにしても2個で100円とは・・・
今は”LR54″という電池は廃版であり”LR1130″が代替製品である
エラそうに書いているが、もちろんこれはネット情報である。
近所の100円ショップに”LR54″がないので調べてみて分かった。
電力仕様もサイズも変わらないので設計製造上の問題点があったのだろう。
ご丁寧に、基板上に電池の装着方向が記されているので、それとは逆方向に爪楊枝を差し込めば簡単に外せる。
細いマイナスドライバー等はだめだが、特に爪楊枝でなくとも導電性のない物質であればなんでも良いだろう。
ちなみに白いスチロール製のような液晶基板は置いてあるだけ。カンタンにずれるのでカバーを戻す時は注意。
動作確認後に裏カバーを取り付けたら、完璧に新品状態に戻った。
ちなみにこの製品”CASIO MK-12BK“は、前述の通り現行製品である。
家電量販店ならいつでも買えます。しかも実売価格は余裕で1000円未満。自信がなければ買い替えれば良い。
機能的にも一般家庭の日常の使用方法ではこれ以上の製品は必要ないだろう。
説明書には、「画面の数字が見えにくくなったらは販売店または修理サービス窓口にご依頼下さい。(ユーザーによる電池交換は不可)」とある。まぁ、おそらくコストダウンのため電池交換には裏カバーのこじ開けというハードルがあるのだし、メーカーとしても当然の説明ではあるだろうが”3年に一度は必ず”は言い過ぎ。
電卓の細かい説明なんて誰も読まんとは思うけど。
CASIO電卓にこだわる理由
そもそも、日常生活で電卓なんて要らんやろ。
・・・のはずなのだが、案外使用機会がある。
今やビジネスでも私用でも計算作業はすべてExcel だし、スマホにも電卓機能がある。
しかし、すぐに取り出して計算が出来るのはやはり電卓が最強。
数ある電卓の中で自分はCASIO以外の製品を使う気にはなれない。
おそらく特許の問題なのだろうが、加減乗除の記号が表示されるのはCASIOだけだろうから。
これがあるとないとでは、使用時の安心感がまったく違うのである。(`・ω・´)
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