平群町(へぐりちょう)メガソーラー阻止で須藤氏が町長選に立候補

他人事ではない平群町(へぐりちょう)の危機

「メガソーラー」という言葉からは想像しにくいが、大規模太陽光発電によるクリーンエネルギー発生というのは広大な平地があってこそ。
本件のように住宅地の近辺という立地で、しかも急峻な山の斜面を削り取る大規模な設備になるとエコどころか設置のためには山林消失という自然破壊で工事され、ずさんな管理計画だと完成後も災害危険度増大と近い将来の大量の産業廃棄物発生という重大なリスクがある。しかもこの設備は住民にとって1円の利益ももたらさないし、それどころか巨大ゴミの存在による平群町全体の資産価値毀損という不利益の可能性すらある。

画像はイメージサンプル ※本件では設置場所が山の斜面になる

メガソーラー工事差止め裁判の第6回口頭弁論が10月13日(木) 午後2時、奈良地裁にて行われます。

投票に行こう ! 2022年11月20日は平群町長選挙の投票日

何と、このタイミングで平群町長の任期満了に伴う選挙が実施されるが、大変な決断をした人物がいる。
メガソーラー工事反対推進の発起人である地元住民の須藤啓二氏が立候補を決めたのだ。
平群町にとって百害あって一利なしの悪質計画を完全終了させる千載一遇の好機ととらえてのようだ。
というのも、奈良県による工事中止命令はあくまで「中止」であり、状況次第で覆る可能性がある。
行政の権限で停止(完全終了)させることが出来る唯一の存在が平群町長であるらしい。
もちろん反対の根拠は単なる感情論ではなく、事業者が申請書類を捏造していた事実にある。
その背景についての状況説明は素人の手に負えるものではないので、2021年8月に公開された田中淳夫氏のメディア記事を参照されたい。

この工事を止めた立役者である須藤啓二さん(平群のメガソーラーを考える会)が、計画を完全に撤退させるため平群町長選に立候補します。


須藤氏はなぜそこまでの決意をされたのか? その理由は後日作成された後日談に説明がある。

下記は上記の記事より一部抜粋したもの

このメガソーラー計画、実は終わっていない。今も蠢いている。ちょっと報告しておきたい。
というのも、記事にもあるように、メガソーラー計画は奈良県がストップをかけて建設ガイドラインも設けたことから、ほとんど中止に追い込めたと思えていた。いやいやそう甘くはないぞ、この業界は魑魅魍魎が跋扈している……と思いつつも、かなり中止が濃厚のように感じていた。水路勾配の嘘を簡単に適正値にできるわけない……。
しかし、現実は開発業者側の猛烈な巻き返しが始まっていたのである。そもそも応急の調整池(土砂の流出を防止するもの)の工事さえ、まだ始まっていない。なんだかんだと動かない。業者はできる限り簡単で安上がりにしたいらしいのである。それどころか本工事、つまり盛り土とソーラーパネルの設置工事を再開したいという声も聞こえる。
<中略>
それに対して、確実なストップをかけようとすると、地元の基礎自治体である平群町がはっきり反対の意志を示さないといけない。現状は、ほぼ賛成の日和見町政だが、そんな折の11月に町長選挙があるのだ。
現職は引退だそうで、新人の争いになる。考える会が、反対派の候補を探していたのは知っていたが、受ける人物が見つからないらしい。とうとう事務局長が立候補を決めたというわけだろう。

百害あって一利なしの工事は止められる ! 平群町民は必ず町長選挙に行こう

本来ならこのような問題は平群町議会で真摯に議論されるべきものだがそうはならなかった。
残念ながら現職町長を始めとする現状の平群町議会内でメガソーラー計画を問題視している議員は少数であるため、正しい信念と意思を持った新町長の強力なリーダーシップが必要とされる。

【参考資料】令和3(2021)年12月17日付け
「生駒平群発電所(太陽光)防災工事について住民の安全を守る確実な対策を求める請願書」に関する平群町議会での議事録

https://www.town.heguri.nara.jp/uploaded/attachment/5143.pdf


請願書が否決された経緯である。ちょっと長くて読みにくいが、肝心な部分は4ページから14ページまで。
多くの議員が「お上(県)がやってるのだから」と思考停止であることが容易に読み取れる。
「強制的に撤退させたとしてその後始末の責任はどうなるのだ」という本末転倒の呆れた発言さえもある。
一私企業の営利ビジネスに過ぎないのに、まるで県や町による公共事業であるかのような名称が付けられているのが異様である。
いいかえると、町民の意思によってずさんな工事計画を止めることが出来る唯一の機会でもある。
大義のためにこれまでも私財を投じて大きな負担をされてきた上に町長という重責を担う決意をされた須藤氏には称賛の言葉以外みつからない。同氏の努力が無駄にならないよう、必ず当選させましょう。

以下「平群のメガソーラーを考える会」2022.2.24付け記事より引用

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