間取りのプランニング中は、あれやこれやと好き勝手にイメージをふくらませていますが、プロジェクトが具体化してくると、いつまでもそうはいきません。
(主にコスト面で)それなりに制約のある中で、いちおう思い通りの間取りデザインが出来て、それを基に設計図面が作成され、確認申請~資材の発注に進んでいきます。
とうぜん、ある段階で、間取りの大幅な変更は許されなくなります。注文住宅なのでいくらでもやり直しは出来るのですが、そのたびに建築着工が遅れる事になりますから、いつまでもわがままをいっていると、永久に完成しなくなるので、どこかでハラをくくらねばなりません。
我が家の場合は2008年9月下旬に基本設計が確定しました。もう大幅な変更は出来ません。
しかし、5年間もかけて練ってきたプランニングですので納得してはいたものの、そもそも自分の想像力だけで望みの家が出来るはずもなく、あちこちのモデルハウスや展示場めぐりをして来ました。
基本プランが確定してからも、”一生一度の事なのだから悔いのないように”と、相変わらずモデルハウスもうでは続けていました。
そして、これが最後と決めて見学に行ったのが、「宝塚山手台レジデンス」です。
菊美台では、きんてつの家以外の選択肢はないのですが、それだけにとらわれていては、本当に納得できる家は出来ませんからね。なにしろ関西人にとってあこがれの「阪急沿線」です。しかし、予算と地理環境(通勤の不便さ)で断念しました。それはさておき、”宝塚山手台”は最低でも 6,000万円からという、菊美台よりも更にランクが上の新興住宅地です。あくまで参考にと冷やかしに行ったのですが、そこで多用されていた”ロフト”と”シューズクローク”に触発され、ぜひウチでも取り入れたいと最後の設計変更をしました。
当初は練りに練った↓はずの玄関周りですが、
最終的にこんなカタチ↓に変更しました。このカタチにするのにかなり苦しみましたが。
コート収納のクロゼットまで無理矢理ひねり出して、ほとんどパズル感覚ですわ。(^^;)
スペースが最小限なので、シューズクロークのドアはありません。しかし、専用のクロークがあるのとないのとでは玄関のイメージが大違い。我が家は家族数たった3名ですが、ご多分にもれず玄関には常に5~6足以上の履き物が鎮座しています。
見慣れているので別に何ともない風景ではあるのですが、玄関がすっきりするに越したことはないので、専用ブース(クローク)を設ける事にしました。これはもちろん自分たちのためです。
玄関ドアを開けた時に履き物がひとつも目に入らないというのは、非常に気分が良いですから。
ところで。多数ある自宅建築のブログには、「お客様のために玄関をきれいにしておき、自分達はクロークに設けた裏口から出入りしている」という本末転倒な記事が散見されるのですが、この心理はまったく理解できません。
アホとちゃうか !? いったい誰のためのウチやねん !! どんな頭の構造や。信じられへんわ。