所有する書籍雑誌の電子書籍化については、旬な話題のひとつなので「自炊」でWeb検索すればいくらでも出てくるが、その名も「自炊完全マニュアル」ひとつだけ挙げておく。必要なノウハウが網羅されているので参照されたし。
実際、ここであらためて書くような事は何もないのであるが、必要最低限のエッセンスだけをまとめておく。
電子書籍化実現にあたっての大きなハードルは 3つ。
1.裁断(断裁とも呼ばれる)
2.スキャン処理
3.リーダーの選定
さて、本日のお題は「裁断」である。
単行本でも雑誌でも、そのままではスキャンが出来ないため、1枚ずつの紙に分解してしまう必要がある。数十頁程度の冊子やカタログなどであれば、強力カッターと根気さえあれば自力でも出来るが、数が多くなると現実的な方法ではなくなる。
電子書籍化したい本が数冊程度なら、前回でも書いたように裁断サービスを扱っている”キンコーズ“のようなショップに持ち込めば良いし、冊数がまとまれば専門業者に依頼すれば良い。
ここでの最大の問題は「思い入れ」である。内容ではなく、書籍という形態そのものに価値を感じているとしたら、裁断・分解など出来るものではなくなり、電子書籍化は不可能なので、断念すべし。これでおしまいである。
色あせた写真や雑音だらけのLPレコード等であれば、デジタル化である程度修復・修正も可能であるが、いったん分解したら元に戻すのが不可能に近い書籍はそうはいかない。。「思い入れ」の深いものはデジタル化出来ないのである。
「蔵書」と呼ぶには恥ずかしいような自分の本棚を見ても、やはり裁断を躊躇してしまうものは、概算で全体の10%以下ではあるが間違いなく存在する。逆に言えば90%以上は電子書籍化してしまえるという事でもある。
本を手にして、裁断する事を迷ったらどうするか ?
答えは簡単。「迷わずそのまま残す」である。
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