わが国のお役所も牛歩の歩みとはいえ、それなりに少しずつ進歩していて、一市民に対して”お客様”として接するようになって来たのは喜ばしい事である。”先進国”になったわけや。
特に警察官の対応の改善は目覚しい。ムカシの居丈高な態度はなくなり、もう十数年前から非常に紳士的にしかも優しい対応がされるようになっている。
マイクロソフトの、自社の製品の出来の悪さを棚に上げた”不正な処理により実行が中断されました”という、とんでもないふざけた警告がなくなり、”ご迷惑をおかけして申し訳ありません”に変わったのも同様に思い浮かぶ。
さて、しかし”お役所仕事”もまだまだ健在である。
訳あって、1年振りに車庫証明申請を(実際は妻に依頼)したのであるが、平群町の所轄警察署である”西和警察署”の交通係の若い職員からクレームをつけられたらしい。
昨年は問題なく通っていた”同上”の文言が気に入らず、そのまま真上の行と同じ住所に書き直せという。代理人(妻)が渋っていると、奥の方に行って相談の結果、「それで良し」となった。
さらに、”※保管場所の標章番号”も引っかかった。
お役所の各種申請書類もだいたいHPからダウンロード出来るようになって来ているのだが、奈良県ではまだ車庫証明関係の書類ダウンロードサービスがないため、大阪府警のものを入手して利用したが、かすかな悪い予感があたり、奈良県警の書式とは若干異なるのであった。奈良県警には”※保管場所の標章番号”の項目はないのだった。
これを見てパニくった(は言い過ぎかも)職員がまたも「なぜこんなところに番号を書き込むのか。これはこちらが発行した番号を書き込むものだ」と勝手に解釈して、全面書き直しするように迫ったとの事である。
またまた抵抗する代理人。そりゃそうだ。多忙な中、こんなものの書き直しなんかやってられない。(`Д´)
しかも、但し書きに”保管場所標章番号を記入していれば地図の提出は不要”と書かれてあるので地図を出さなかったのだが、「どうしても地図は書いて下さい。いちいち調べてられないので!!」と迫られ、ムカつきながら地図を書かされたと、今度はこっちが、帰宅後に強硬なクレームを受けたのである。( ´ー`)フゥー
で結局は、ごねているとまたまた奥の方で相談の末、「いちおう受理するけど、期日どおりにそのまま処理されるとは限らない」という”捨て台詞(負け惜しみ)”を言いつつ、受理してくれた。
その結果はというと。指定された期日に何の問題もなくスムーズに書類を受け取れました、とさ。○=(゚∀゚ )
とはいえ、後で考えてみたら職員の気持ちも分からないではない。
“※保管場所の標章番号”とは、乗り換えの場合に、現在のクルマの保管場所標章番号を書く欄なのである。
これによって、端末をシャカシャカと操作すれば現在の許可状態が分かるのでいちいち現地視察も必要なくなるし、当然地図も不要なわけである。
がしかし。田舎の所轄警察署では、”端末をシャカシャカ”ではなく、おそらく倉庫にあるおびただしい段ボール箱から探し出さねばならないという、辛い職場環境なのであろうと推察し、同情したりもするのであった。( ´ー`)
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