バブル時代の遺物 WTC

所用で大阪府庁咲洲(さきしま)庁舎へ何度か通う機会が出来たので、愛用のカメラを携えて出かける事にした。
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大阪市営地下鉄のコスモスクエア駅から臨む湾岸工業地帯。別に良い眺めというわけではないが。( ´ー`)
たかが地下鉄の駅なのに”コスモスクエア”とか、ミニモノレール路線に”ニュートラム”などという気取った名付けをするというのが、いかにも中身のないバブル時代を象徴しているとつくづく感じる。
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右手に見えるのは”ATC”。”WTC”とともに、この地域一体の中心的存在となるはずであったが、バブル崩壊により、竣工後20年近く経過してもその周囲はまったく発展せず。関西国際空港とともに、”バブル時代の徒花”。
経済合理性など知らなくても、利益が出ているわけがない事くらいは誰にでも分かる情けない状況や。
“採算性”や”経営責任”という、民間企業では当たり前の至上命題が、そもそもまったく理解出来てない二流のお役人たちが寄ってたかって造り上げたのが”WTC”という砂上の楼閣。
こんなものに市民の税金がムダに浪費されたのだから暴動が起きそうなものだが、近所の大国などとは違って、決してそうはならないのが気高い国民性なのやな。
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ど~んと右側にそびえ立つのが咲洲庁舎。というより元”WTC”、実に高さ256mの威容を誇っている。
ちなみに、左手にある立派なビルは、スポーツ用品メーカー”ミズノ”の本社ビルですわ。
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30mm単焦点レンズでは、どこから撮っても全容が収まらないのであった。(。-ω-)
それにしても、ここに老朽化した大阪府庁そのものを移そうと心を砕いた、当時の橋下徹知事は掛け値なしにエライと思う。
けっきょくは抵抗勢力の圧力で、一部移転にとどまったわけであるが、それでも”強行”状態だったらしい。
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建物内部の中心にあるアトリウムは、ちょいサイバーな雰囲気。単純に「かっけー」ですね。
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で、所用というのがこの実に場違いな「建築振興課」への書類提出。一昔前と違って職員はみんな親切。
電子水準器をもってしても、ちょっと油断すると右肩下がりが顔を出す悲しい習性・・・
それはさておき、さっさと用を済ませた後は一路展望台へ。
展望台は二度目の挑戦である。一回目の訪問は昼前であったがその時に聞いた「営業は13時からです」に落胆。
「節電かい」・・・(。-ω-)。
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体感時間2分ほどで52階まで上がり、後は長~いエスカレーターで展望台を目指す。
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振り返って見るとこんな感じだが、写真では実感が沸かないよなぁ・・・
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で、「55階」に到着。
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おぉ、いるいる。”カメラ小僧”ならぬ”カメラおやじ”たちが。
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が、まぁしかし平日の昼間やし、別の角度から見ると閑散としているというより誰もいない。( ´ー`)
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とりあえず、足元を撮ってみた。後で解った、自身の影の存在感・・・
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湾岸工業地帯を臨む。工業地帯なのに、何で観覧車があるのか、という野暮なツッコミはなし。
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ATC。
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逆行のシチュエーションでは、真昼間なのに朝焼けの雰囲気を感じた。人工島とのコントラストがちょっといいかも。
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停泊中のフェリーも、被写体の中心としてはなかなか悪くない。
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“サンタマリア号”。
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展望台も20分もいると飽きてくるので帰途に着く。51階からの下りエレベーターの所要時間はこの通り。
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シースルーのエレベーターホール。空間デザイナーの渾身の作だったのだろうが・・・Dream is Over やな。
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また来るかもしれないが、来ないかもしれない”WTC”をスナップ。

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