記事のタイトルが上手く付けられず、足りないアタマでなんとかひねり出そうとすると、どうしてもふる~い流行歌などを持ちだしてしまったりするのは恥ずべき事とは知りつつ、ついついやってしまうのであります。(;`ー´)
今日は何も予定のない休日。いや、実際にはあったのだが保留順延となり、午後から完全フリー状態となって、読みかけの本に向き合う事にした。外は寒いしたまには読書もしなくちゃね。本日は愚息のお相手は断固拒否や。( ´ー`)
しばらく前に書店でタイトルと装丁に興味を惹かれ、何気なく立ち読みしてハマってしまったのがコレ。
ノンフィクション、すなわち体験記なのだが表紙だけをみれば、コメディ風だが、その内容はかなり深刻で驚愕もの。
すばり、タイトル通りの内容である。”店”を”会社”と読み替えれば実感出来るシャチョーさんも多数いるかも。
1/4ほどは書店で下見(立ち読み)を済ませていたので、残りを一気読みした、というより止められなかった。
副題にある通りの内容なのだが、何の後ろ盾もない一個人が、暴力団に対して一歩も引かず対等に向き合うお話。
本物のヤクザものに対しての姿勢が上でもなく下でもなく、「対等」なわけです。
長年にわたって極めて危険な状況を数多く体験しながら、著者が五体満足で生きていられるのは、この姿勢による事が最大の要因のように感じる。
もちろん深刻な窮地に陥ると警察官や刑事の存在がなければ戦えないのだが当然ながら専属警備隊とはなりえない。
とにかく、著者である宮本照夫さんは本当にスゴイ人です。
どうやったらこんなに信念があり、肝のすわった人物になれるのだろうかと尊敬に値します。
それにしても、関わりの深い業界人でもない自分がなぜ、この変わった本に惹かれたのか・・・
まぁ、フツーの一般人(?)はヤクザと対峙するなんて事は一生の間で何度もない、というより一度もない人がほとんどとは思うが、望まなくても関わらざるを得ない状況に遭遇する可能性はある。
運悪くそんな状況に置かれた時に、この本の巻末にまとめられている教えを忠実に守れば災難を回避出来る。
とは思うけど、誰もそんな保証は出来んよな。
さて、ここからが本題。自分はその体験をしている。しかも二度も !!
一度は、ヤクザの自宅に入り、本当に目の前でドスを突き立ててて恫喝された事さえある。
それは20数年前の事である。ヤクザ映画の一シーンのようで、今でも鮮明に記憶が蘇る。生涯忘れられない体験。
何でそんな事になったかというと、自分は情報システム責任者である前に、会社の総務責任者だったから。
社員の不始末でヤクザものを怒らせてしまい、手土産を携えて訪問する事にしたのだ。そうしないと、間違いなく会社に乗り込んで来るのが分かっていたから。何しろ非はこちらにあるのだ、軽々しく警察に頼るわけにもいかない。
当時の勤務先は大会社でもなんでもなく、たかだか社員数50名ほどの小規模な会社なので、そんな重大なトラブルは当然社長や経営陣の役目である。なぜ、自分が正面に立つ事になったのか。理由はかんたん。
相手の素性が分かると、ふだんは自信満々な社長や専務は震え上がり、ビビりまくって逃げまわっていたから。
相手が只者ではないという事が分かってからは、何しろ電話にさえ出ようとしないし、そのあげく「これはキミのシゴトや !」とありがたい業務命令を出されたのである。
事の発端は、社員が小型トラックに工事資材を積んで走行中に、荷台から大きく突き出して積載していた4m近い鋼管をくくっていたロープがゆるみ、カーブした時に荷台からはみ出してそのうちの一本が民家のカベに激突して穴があいてしまったというもの。外壁は良くある薄いモルタル仕上げだったので、いとも簡単に突き破ったのだ。
「留守宅だったので会社名と電話番号を書いたメモを置いて来ました。」と報告を受けた時は、こんな事態になるとはもちろん想像もしていなかった。
以下、次号に続く。
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