前回の記事で思わせぶりな終わり方をしたが、ちゃんと続きます。( ´ー`)
「安物買いの」などという表題を付けているが、あらためて考えてみれば 1万円弱もするようなイヤホンを”安物”呼ばわりするのもあまり良くないか・・・(;`ー´)
それはさておき。”SHURE SE215“である、iPod・iPad用としては、知る人ぞ知る”E5c”に始まり、すべて”SHURE”製品しかも高級タイプのものばかり愛用して来た。買い替えてきた理由は音質に不満が生じたのではなく、そのすべてが断線がらみである。そのため、今回はケーブル交換可能タイプを必須とした。
そんなわけで、今回で 4代目となるが、とにかく歴代の愛用品の中でも飛び抜けて安い製品なのであります。
別に”SHURE”という会社に特別な思い入れがあるわけではないが、最初に”E5c”という素晴らしい高品質な製品を体験してしまったため「イヤホンなら”SHURE”」という刷り込みがある事も間違いない。
当時としては画期的(だったと思う)な、高音用と低音用に分けられたドライバユニットの効果はすさまじく、他のイヤホンとは次元の異なる高音質を誇っていた。5万円代後半という価格もすごかったが、一度聴いてしまうと、もうダメだった。「気がついたらレジに持ち込んでいた」ってヤツやな・・・10年位は平気で使えるはずだったし。(;`ー´)
もちろん、その高品質は今でも一級品に違いないし、手放す事などあるはずもなかったのだが・・・
“E5c”にはカンタンに断線するという一般消費者向け製品として致命的な欠陥があった。
“プロ仕様”なので太くて硬いケーブルが付いていたのだが、これが不幸の元。2年弱の使用期間で実に三度も断線したのである。しかも断線箇所はいつも同じというわけではなかった。ただし、購入店の”サウンドハウス”さんの対応が素晴らしく、いずれも短期間で新品交換してくれたのがありがたかった。
とはいえ、さすがに三度目には嫌気が差してきてほぼ新品状態のままオークションで処分してしまった。
もちろん、とてもいい値段で売れましたがね。ヽ(゚∀゚)
さて。”SHURE”製品の魅力はふたつある。ひとつは抜群の遮音性、もうひとつは独特な装着方法である。
遮音性については、イヤホンそのものが耳栓になる感じで、耳穴に押し込んだらスーッと周囲の騒音が遠のいていく。
逆に云えば、外部への”音漏れ”の心配もなくなるという重要なメリットにもなる。
「独特な装着方法」とは“SHURE”のHPをご参照下さい。完璧に耳にフィットし、普通の日常生活の動きではまず外れることがない。いったんこれに慣れてしまうと、下から持ち上げて耳にはめるだけというイヤホンを二度と使う気がしなくなる。
最新シリーズ製品の一員である”SE215″はケーブル着脱式に加え、コネクタ部分を支点にして本体が360度回転するという構造になっている。まさしく自由自在である。
さてさて。それでは、肝心の音質はどうなのかと云えば・・・
パッケージから取り出して最初に音出しをした時は”衝撃”だった。悪い意味で。(;`ー´)
やたらと中高音がキンキンカンカン鳴りまくって、高域も低域もまるで出ていない。音楽など聴けたものではない。
「何じゃこれ !?店で聴いたのと全然違うぞ!! 速攻で返品したろか!!」ヽ(`Д´)
という印象だったのだが、気を取り直して、1周間くらいは使ってみる事にした。オーディオの世界では常識となっているらしい”エージング”に期待したのだ。
「・・・らしい」としているのは、少なくとも自分ではそんな体験がなかったためである。
いやいやながらガマンして約二週間通勤電車の中で使ってみたら、何と一週間目くらいから徐々に音のバランスが改善されて来ている事に気が付いた。ヽ(゚Д゚ )
いわゆる”音の硬さ”がとれて、今では店頭で視聴した時のサウンドになっている。「エージングで音が良くなる」というウワサは本当だったのか。いや、自分の耳(聴覚)がエージングされたのかもしれないが・・・(;`ー´)
音の品質そのものは”E5c”などとはハナから比較にもならないのだが、何とか”音楽を聴ける”レベルには近づいたので、しばらくは「これで様子を見て下さい」ってとこやな。
コメント