クルマ遍歴の「終着駅」となる事を恐れて、ゴルフだけはずっと敬遠していた事は以前にも書いた。
その理由は、乗ってみると、走ってみると、所有してみると、今風の表現で「これ、マジやばいっす !! もう他のは要らないっす !!」となる恐れがあったからである。(;`ー´)
一見したところ、サイズの大きな「フィット」に過ぎないのだが、自動車としての能力は格段の差などというレベルではなく、冗談抜きで天地の差がある。はっきりいって、この点では「フィット」は比較対象にさえならないのは、ポロの試乗で既に認識していた。
※あくまで、我が家にいた「フィット」の事。昨年デビューした新型フィットは試乗もしてないので分からない
新車レビューの採点簿を付け始めた最初のクルマが「ポロ」と「ゴルフ」。
何と、いずれも、ベンチマークとした当時の愛車「BMW 525i」を上回ったのだ。それまでに目にしていた各メディアの情報や評価等はすべて頭から消し去って、自分の感じたままを採点しても、やはりそうなったのである。
試乗シリーズを始めたばかりだったので、評価のコツも何も確立されていない状況下だったのだが、体験を重ねて、少しはクルマに対する感性がそれなりに養われた今でも、その評価は変わらない。
ただし、「ゴルフなら何でもOK」というわけではない。ラインナップはたったの 4種類しかないのだが、最初に短時間試乗した”コンフォートライン”というグレードのモデルには特に感銘を受けなかった。
驚いたのが、本命としていた”トレンドライン”のみっちり試乗。その気持の良さに感動さえしたのだ。
なぜ、一番下のグレードの”トレンドライン”が本命だったのかは、これはもう各メディアでエラい評論家の方々が「これがイチバン!!」と絶賛されていたからである。そんな事が本当にあるのかと体験してみたかったのだ。
完全に頭にインプットされていたので、先入観を消し去る事など不可能だった。
まぁ、見方によっては”GTI”が断然イイってのは分かっちゃいたのだが、「ゴルフ」のラインナップには”グレード”という表現はまったくふさわしくないと感じている。
単に「ゴルフが良さそう」と思っても、クルマに求める要素は人それぞれのはずなので、それに対して 4種類のバリエーションを揃えているという方が正しいと思う。
つまり、資金の余裕がなければ”トレンドライン”で、豊富ならば”GTI”とはならないのだ。そして、自分の「ゴルフ」への期待に対して完璧に応えてくれたのが”トレンドライン”だったのである。
長くなり過ぎるので、今日はこの辺で。( ´ー`)
以下次号につづく。
コメント