1993年の秋、あの狂熱バブル期後半の頃、自分も金銭感覚はそれなりに緩んではいたが、理性を保っているという自負はあった。
今よりもはるかに高給を得ていたし、同時にライターとしても絶頂期を迎えつつあり、印税収入もかなりのものだった。
当時の自慢のマイカーはアコードインスパイアの兄弟車であった”ホンダ・ビガー”。それまでホンダ一筋でした。( ´ー`)
しかし、フトコロ具合が豊かになってもガイシャにはまったく目が向かなかった。友人の一人が所有していた”BMW 320i(E30)”には一度乗せてもらった事があるが別に感銘は受けなかった。国産車とまったく異なる雰囲気に圧倒はされたのだが・・・
それにしても汚いな・・・。これは、写真を撮ったものである。手持ちの機器でスキャンしたら、これより更に汚いのだ。(;`ー´)
当時の安いコンパクトカメラで撮ったものだが、実物は発色も解像感もずっとまともで、写真らしい品質なのである。
またも写真撮影の難しさにぶち当たったわけや。
しかし、それは今回のネタではないのでまた後日再挑戦してみる事にする。
さて。かの友人に「最新型の”3″を見に行かないか」と誘われて、気乗りしないまま同行した。箱型の”E30″とは異なり、新型の”E36″はいわゆる「流線型」で、素直にかっこいいなとは感じたが、それだけ。興奮する友人を横目に冷めていて、食指は動かなかった。
関心がないというより、そもそも総額500万円近いクルマなど購入対象になり得ないと思い込んでいた事もある。
しかし、若い営業マンに半ば強引に試乗を勧められて、しぶしぶ乗ってみたら・・・
始めてのガイシャである。おっかなびっくりでドアを開けて乗り込み、シートを調整しブレーキを解除してじわっとアクセルを踏む。
駐車場から道路に出るまでの、ほんの十数メートルでノックアウトされてしまった。
一体何や、このガッシリとした重厚な感覚は !? 今までこんなの味わった事がない。
はるかに大きな高級車に乗っているようや !? これが高級外車というものなのか !?
で、一週間後には注文書に押印する自分の姿があった。BMW生活のデビューはこんなんでした。(*´~`*)
※記事を書いている途中で眠ってしまい、中途半端な内容だったので加筆訂正した
コメント
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BMWと聞くとどうしても思い出してしまうのが、マンガ「サーキットの狼」に出てくるピーターソンです。
少年ジャンプの昭和50年代は、毎週楽しみにしていましたが外車がこんなに凄いとジャンプ読むまで知りませんでした。
51年排ガス規制で、車の魅力が消えてしまい暗い時代が続いてた頃のマンガでした。
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ピーターソンって、トヨタ2000GT乗りだったという記憶が・・・( ´ー`)