2021年12月27日の昼下り。
堺方面への用件があり、時間が空いたので”阪堺線恵美須町駅”に隣接する「山本珈琲」店に立ち寄ってみた。
10数年前にたまたま入ってみてコーヒーが美味しかったので、いつか再訪してみたいと心の隅に存在していた伝統的純喫茶である。当時も店主はかなり高齢だったから今は80歳くらいかな。
自宅ハンドドリップ珈琲を覚えてからは、行きつけの数店を除い今ではまったく足が向かなくなっている”喫茶店”。
久々に入った古き良き時代の喫茶店だが、古い店では未だに当たり前のように喫煙者が大きなカオで煙をもうもうと発生させるので30分程度で退店した。😪
事情を告げると、店主が快く「では新しい豆でじっくり淹れますね」と応じてくれて嬉しかった。
・・・までは良かったのだが、出されたコーヒーを口にすると苦味の強い渋めの風味。
「げ。こんな味だったっけ・・・😅」で、良く思い出してみれば前回訪店当時は砂糖とシロップを当たり前のように入れていたのだった。で、適当に砂糖とシロップを投入してみたら、たしかに記憶にあったコーヒーの味を再現出来たのだった。
つまり、少しはコーヒー通の仲間入りした身には残念ながら「旨い珈琲店」ではなくなったわけ。
入店時に空いていた店内だが、その後は絶え間なく客足があり、ほぼ満席になってタバコの嫌な臭いと煙も充満し始めたのが短時間で退店した理由である。地元民に愛されているようでけっこうではあるが、この店を訪れるのはこれが最後となる。
と書くまでもなく、なんと翌日28日には閉店なのだそうだ。
とても人柄の良さそうな店主に聞くと、開店は35年前とのこと。50年くらいやってそうに感じていたので以外だった。
おそらく高齢の店主が体力面の問題で引退することになったのだろう、と勝手に想像。
古き良き時代の喫茶店がまたひとつ消えていくのだな・・・長い間お疲れさまでした。
路面電車区間のある「阪堺線」の方は何度もの廃線危機を乗り越えたばかりか、新型車両が導入されていて驚いた。
堺まで往復したのだが、往路の旧式の乗り心地は「軽トラックの荷台」。
写真の新型ではさすがに大きく改善されて「ちょっと古いSUV車」くらいの快適車両だった。
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