キーボードが消耗品とは分かっちゃいるけど
長年愛用してきた”FILCO エクセリオライト”。ずっと使い続けたかっのだが、ついに別れの時が来た。
PCユーザーでキーボードに強いこだわりを持つ人は少なくないかもしれないが、自分としてはほとんどこだわりがなかった。特にタイピングスキルが高いわけでもないし普通にキー入力出来ればそれで良かった。そのためずっと安物をとっかえひっかえして来た。
キーボードは消耗品であるので、一定期間経つと不調になったりする度に職場の余剰品として手近にあるものを流用するなどして、それで不満もないし不自由する事もなかったのだった。
しかし、ある時ふと思い立って家電量販店の周辺機器売り場にずらりと並んでいるキーボードを何気なく触っていて「これは他のものとは違うな」と感じさせる製品がいくつかあった。その気になって比較してみたら、それらはやはりキータッチがかなり違う上質さである事に気がついた。とはいえ当然のごとく15,000円以上の製品ばかりであり、3,000円以上のキーボードを買ったことがない自分としてはとても購入対象にはならない中、最もリーズナブル価格だったのがこの”FILCO エクセリオライト”。その価格も、いつ買ったのかさえも思い出せないくらい古い話である。そして使用頻度の高そうないくつかのキーにテカリがあるのが愛用の証。( ´ー｀)
キーボード分解なんて簡単だと思っていた
愛用といってる割に製品名などこれまで知らなかったのだが、分解のため裏返して分かった。(;`ー´)
ごていねいにもカタカナで”エクセリオライト”表記の品は、半年ほど前からひとつまたひとつと反応の鈍いキーが発生していたのを我慢していたのだが、とっくに生産終了で代替品も販売されていないので買い替えもムリ。というわけで一念発起で分解清掃を試みた。
AVシステムの学習リモコンの成功体験があるので余裕で出来ると甘く見ていたのだが・・・
上下カバーパネルの分離がなかなか出来ないので良ぉく見てみたら、何とこんなところにネジが隠れていた。
しかし、全部ネジを外してもどうしても手前の角部分が分離出来ないのでもう壊してしまおうかとキレかかったのだが、たかがキーボードに負けてなるものかと、一息入れてから細部を観察してみると・・・
こんなところにも隠しネジがあったのだった。まったく何かんがえてやがんのかね、このメーカーは。( ≧Д≦)
キレる心をなだめながら何とか分離はできたが、内部は予想通りの惨状だった。
快適なキータッチの秘密は、パンタグラフとメンブレンによるもののようだ。( ´ー｀)
そして、またまた難題が。今度はキーボード基板が分離出来ない !! ( ≧Д≦)
またまた一息もふた息も入れてから捜索してみたら、まだこんなところにも隠してやがったのだ。もぅいい加減にせんかい !! 😠
気を取り直して、不調のキー周辺のキートップを外してクリーニング。せっかく分解までするなら、フツーはすべてのキーをクリーニングするものなのだが、必要最小限にとどめたのは、外したパンタグラフ部品の組付けにものすごく苦労したためである。自分の不器用さを思い知らされて自信が粉々に砕けてしまったのだった。とても全部のキーを外すという根気はありえないため断念した。
激闘の記念品。何度かヤケクソで力任せに出た結果だが、どうせ中古売却も出来ないのでさっさと廃棄。
手前は作業に長時間格闘していた間に臨時出動していた”サンワサプライ”の一番安い製品。実売900円ほどの激安製品だが機能的には問題ないし、キー配置も自然だし、以前の価値観なら問題なしとしてそのまま使い続けただろう。
しかし、今となってはカチャカチャと音を立てて安っぽく感じるキータッチと、”scroll lock”や”break”などの特殊キーが、それなりに使用頻度のある”insert”キー列と隙間なくくっついてる配置にガマンがならないので、早々とお役御免とした。
さてと。粉塵まみれの内部を、手持ちの清掃ツールを駆使してクリーニングしメンテナンス完了の”エクセリオライト”だが、今度は別のキーがランダムに無反応になったりして、既に精根尽き果て結局は再生をあきらめて廃棄処分を決意したのだった。
手前は、そもそもの代替予定品だった”ロジクール K375″キーボードだがこれで一件落着とはならなかった。(;`ー´)
続きは次号にて・・・
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